またか!?毎度おなじみの韓国起源説が今度は大豆をウリナラ認定いたしました
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:11dueHzvFScJ:chosonsinbo.com/jp/2014/07/sk730/+&cd=1&hl=ja&ct=clnk&gl=jp“朝鮮紀行〈食〉②/大豆「原産地」は朝鮮か?”(キャッシュ)http://awabi.2ch.sc/test/read.cgi/news4plus/1406784048/大豆と言えば近年では『枝豆』が欧米でも人気となっている事が知られていますが、大方そんなところから「ウリの物にしたいからウリナラ起源!」という発想になったのでしょう
実際のところ大豆の原産地は旧満州からシベリアの辺りとされ、珍しく彼らの言う事が見当違いでもないのですが、他の起源説や歴史認識同様に“朝鮮半島が起源”という物証や記録が全くないのが致命的なところなのです
何せ最古の史料が12世紀半ばの『三国史記』で、それすらも古代史の部分では日本や中国の史料との整合性がないファンタジー要素満載のウリナラ史観と化しています
三国時代→新羅→高麗→李氏朝鮮と支配層が変るたびに前王朝の歴史を否定して記録を根こそぎ焼き捨ててきた結果、自民族の歴史が分からなくなってしまったのです
<ヽ`∀´> 「歴史を忘れた民族に未来はない」
とは何のことはない、鏡に映った自分自身に投げかけた言葉だったわけです
大豆は約4000年前から先述の原産地域で活用された形跡があるとされますが(wiki)、一方で日本の縄文時代の遺跡からは約5000年前の段階で大豆を調理した形跡が見つかってもいます(大豆の原種とされるツルマメに至っては約6000年前の遺跡で食べられていた痕跡がある)
日本人はそれを以って大豆起源説を主張したりはしませんが、人類が大豆の活用を始めてからごく短い時間でその文化が周辺に伝播したことが感じられますが、そういった事を考えれば、ある時代に誰かが大豆の栽培を思いついたのではなく、広くこの地域に自生していたツルマメを食料や栽培物として活用するのは当然の帰結としてあちこちで並列して食べられるようになったのでは、と言う考え方も成り立ちます(大豆を使う加工食品である醤油・味噌の文化はまた別)
考えてみれば大豆は乾燥した状態からも発芽するので、そのままでも食べられる上に保存状態によっては2~3年経った後でも蒔けば発芽する便利な植物です(連作障害は強いが)
米や麦と並んで栽培に向いており、五穀豊穣の五穀の中にも含まれているくらいポピュラーな食べ物でした
五穀の定義は、中国の史料では麻・黍(キビ)・稷(よく分かっていないがアワ・イネ・コーリャン等諸説あり)・麦・豆 で、特に稷は国家や人類世界そのものを指す『社稷』という言葉に使われるほど重要な作物だったことが窺われます
麻の実や黍などは農業のごく原始的な段階での作物であることが分かります
日本の五穀は古事記・日本書紀の記述で稲・麦・粟・稗(紀)・豆(記:大豆・小豆)と、農業が完全に定着した段階で選出されたものである事が窺える定義になっています
そんな大豆が欧米世界に伝播したのは意外に遅くて欧州には1700年代初め頃に、アメリカには19世紀に日本から伝わったそうです
15世紀末にコロンブスによって欧州に紹介されたトウモロコシなどと違って主食の地位を得るまでには至らず、世界三大穀物(米・麦・トウモロコシ)と並んで数えられてはいませんが、これは先にレンズ豆などが定着していた為だそうです(ちなみに望遠鏡などに使う『レンズ』はレンズ豆から来ているんだそうな)
英語で大豆のことをソイビーンズと言うのは、『醤油』(shoyu)+『豆』(bean)=Soybeanとなったらしいです
ちなみに1973年の映画「ソイレント・グリーン」(原作『人間がいっぱい』ハリー・ハリスン)で爆発的な人口増加からくる食糧危機を迎えた未来の社会で大多数の貧民層に配布される食糧
『ソイレント』は大豆(Soybean)とレンズ豆(Lentil)を合わせた造語だそうです
映画の舞台は2022年、何と8年後の話です!
この人間を原料とする『ソイレント』の着想(食糧危機の時代に人間が人間を間引いて食糧とする様になる)は多くのSF作品に取り上げられています
藤子不二雄短編作品『定年退食』『カンビュセスの籤』など。但し作者本人は「絶対に絶対に盗作などではありません!」とのこと
確かに誰もが考え付きそうなアイデアではありますが
一方で家庭用ゲーム機のプレステで発表された『みつめてナイトR 大冒険編』という作品にはずばり『S・グリーン』という名で登場し、『ゼノギアス』という作品でも『ソイレント』の名で流用されています(他にも多数あるようで、上のリンク先から参照どぞ)
最近でも飲むだけで全ての栄養素を摂取できるという完全食品が実用化され、その商品名にも『ソイレント』の名が使われてたりします
http://rocketnews24.com/2014/06/12/451150/“ロケットニュース『もう食べ物は必要なし!? 噂の完全食「ソイレント」を海外ニュースサイトが実際に試した結果』左の男の目がw
これは唯の加工食品に過ぎないのですが、敢えてソイレントの名前を使うところがクールです
要はプロテイン(サプリメント)に色々な栄養を添加した物だと思うのですが
日本にもカロリーメイトの飲料バージョンがありますが、似たような感じでしょうか(ソイレントはアメリカで、この8月から出荷が始まるのだとか)
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↑のプレーンタイプが好き嫌いの分かれる“何とも言えない”味だそうで、上記のソイレントに近いんじゃないかと言われています
( ・ω・) 「なぜかソースの元記事が1日も経たないうちに消されていますが、原産地は朝鮮か?と疑問形にするあたり自信がなかったのかもしれません」