サッカー強化月間 其の2 | Dream Box

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ユーロです

ヨーロッパ限定のW杯みたいなものです

アジアとかアフリカの変なチームが出てない分、安定して質の高いサッカーが見られる貴重な大会なのです

私のお気に入りはアッズーリことイタリア代表、青いユニフォーム“マーリアッズーラ”を採用するがゆえの愛称なのですが実は隣りのフランスも同じ意味のレ・ブルーと言ったりします

日本のTV局が日本代表の事をジャパンブルーという愛称で流行らそうと連呼してましたが、そんなセコい工作が通用するわけもなくただ“日本代表”が今も彼らを指す名称として定着しています

日本サッカー協会は「サムライジャパン」を公式の愛称としていますが、違和感アリアリでそんな名称は野球の日本代表にでもくれてやれって感じですね

それはともかく、現在のところグループリーグの第2節までが終了し1勝どころか勝ち点1も稼げていないスウェーデンとアイルランドの敗退が早くも決定、オランダも崖っぷちにに立たされました

世界でもトップクラスのプレイヤー、ズラタン・イブラヒモビッチを擁するスウェーデン代表ですが内弁慶で代表選に弱いと定評があるだけにこの結果もまあ想定内でした

一方W杯2010南アフリカ大会で決勝まで進んだオランダが2敗でGL自力突破は既に不可能、第3節での大差での勝利&裏のドイツ-デンマーク戦の結果次第という厳しい状況に立たされています

個人的にも好きな選手でありインテル長友の愛人でもあると仲が良いスナイデルをもっと見たかったのと、監督もメンバー構成もW杯時と特段に変わっていないだけにこの結果は不思議でなりません(個人的にはスペイン・オランダサッカーは好きじゃありませんが)

ちなみに監督のファン・マルワイクは日本サッカー史上不世出の天才小野伸二(現清水エスパルス)がフェイエノールトでUEFAカップを獲得した時に指揮をとっており、W杯時にも日本代表に小野がいない事を不思議がっていました

で、イタリア代表を語りましょうか

第1節スペイン戦、第2節クロアチア戦を共に1-1で凌ぎ現在勝ち点2で3位につけており、こちらもやや厳しい状況になっています

第3節の既に敗退が決まっているアイルランド戦に少なくとも3点差をつけての勝利がGL突破の絶対条件になっています

今回のアズーリはややタレント不足の感が否めない構成ですが、1~2節の試合を見る限り期待感の大きいチームです


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          第1節、対スペイン戦でカシージャス相手に鮮やかなゴールを決めるディ・ナターレ
                            ↑                          ↑
                         現世界最高GK      今年35歳のベテランだがここに来て大ブレイク中

W杯 '06ドイツ大会で優勝を収めたものの、00年代を代表したスター選手達(トッティ、デル・ピエロ、インザーギ、ネスタ等)が代表引退して臨んだ'10南アフリカ大会はGL敗退と、後継者の育成・世代交代に苦しんでいた為今回も望み薄かなと思っていたら予想外の大健闘で初戦のスペイン戦を引き分けて一気に優勝候補の一角と目されるようになってきました

その原動力は司令塔のピルロです

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                  第2節、クロアチア戦で芸術的FKを決めた直後のピルピル

90年代のイタリアサッカー界のアイドル、ロベルト・バッジョの後継者と目されながら線の細さが災いしてトップ下を任されず、ポジションを1列下げた日本で言うボランチ(守備を基本に攻守のバランスを取る役目。豊富な運動量が求められる)の位置でフィジカルに頼らないレジスタ(イタリアで言うボランチ的なポジション)の新境地を開拓、ビッグクラブとアズーリの司令塔に定着しました

去年のシーズンで長年在籍したミランを退団し、ユヴェントスに移籍した時は34歳の年齢を考えて流石にもう下り坂なのかと誰もが思っていたところ、全盛期どころか更に鋭さを増した様なプレーで低迷期に差し掛かっていたユーヴェを無敗優勝させてしまいました


サッカーにおけるここ最近流行のフォーメーションとその役割 4-2-3-1

         CFW           ←最前線で身体を張る人

  WFW             WFW ←左右に張り出してサイドからゴール前に進出する

         司令塔          ←後ろから供給されたボールを前線に送り、尚且つ自分でも                                   シュートを狙う人。日本でいう本田△
    
     DH        DH      ←中盤の底で積極的に守備をして攻撃陣にボールを繋ぐ人

  SB              SB   ←ディフェンスラインにいながら隙をみて最前線まで駆け上がって                               攻撃に参加する人
      CB      CB       ←一回のミスで自国民全員から叩かれる気の毒な人達
           GK           ←普段は一番ヒマなのに更にミスが許されない人

イタリアの布陣 3-5-2

      CFW     CFW       ←元悪童現悪童

  SH              SH 
      CH      CH       ←ピルロの従者
          ピルロ          ←この位置からゲームメイクをするのがピルロという人


      CB   CB   CB      ←今時珍しい3バック。しかも真ん中のデ・ロッシは急造リベロ

           GK           ←元世界最高GK。加齢と負傷により下り坂気味

今回のアズーリはこれまでの堅守速攻に加え、単純な縦ポンに頼らないポゼッションやアタッキングサードを織り込んだ見応えのあるサッカーを繰り広げています

初戦の対スペイン戦はスコアこそ1-1で引き分けましたが、今までのところ今ユーロ選手権のベストと言っていいほど緊張感のある試合でした

2トップを組むのはカッサーノとバロテッリという新旧問題児コンビですが、バロテッリがやや噛み合っていない様なので決勝トーナメント進出のかかる3戦目のアイルランド戦にいじってくるかが見所です

スペイン戦で技巧的なシュートを決めたディ・ナターレは09-10(29点)、10-11シーズン(28点)でセリエA得点王になり昨季もリーグ戦のみで23点を挙げた30歳を超えてから突如として大爆発した遅咲きのストライカーです

スタミナ的な要因か今のところ後半の切り札のような使われ方しかされておらず、3点差以上で勝たなければならないアイルランドでの起用方が注目されます(昔はちょっと期待されたウィンガーストライカーでしかなかったのに胸熱です)

昨今のサッカーでは珍しい3バックを布く今アズーリのリベロを務めるのは、本来ならセンターハーフ(CH)のポジションにいるべきデ・ロッシです

ブッフォン、ピルロが代表を引退した後は間違いなくアズーリを長きにわたって牽引する事になるだろう逸材ですが、初めての役割にも怯むことなく活躍しています

他にも中学生が紛れ込んでるようにしか見えないジョビンコや、中盤の選手として大成の予感がするマルキージオなど良い選手が揃ってます

今ユーロ選手権ではユーロ’08、W杯’10と連続優勝しているスペイン代表の連覇が期待されながらも、それじゃツマランだろうと天邪鬼な私は思ってます

04ユーロのような超がつくような大番狂わせ(ギリシャが優勝)は御免ですが、優勝候補がすんなり勝ってしまう意外性の無いのもつまらないものです






( ・ω・) 「今夜は試合の放送が無いお…」