京都で自動車の異常な事故・事件が不幸にも連続して発生してしまいました
そこで思ったのですが、いっそ免許の取得・発行を民間に任せたらどうでしょうか
アメリカの医療保険のような制度で、教習所と試験と保険を全て民間でやらせるという物です
免許を取りたい人は民間の保険会社と契約し、まず会社の指定する診療機関で診察を受けます
そこで精神的に問題が無いか、医療機関のネットワークや薬の処方記録などで癲癇など病歴があり免許取得に不適格では無いか等の確認とお墨付きを得るのです
医療機関を介することで企業に個人データを悪用出来ないようにします
次に保険会社が指定する教習所で運転技術や交通ルールを学びますが、試験場の役割も与える事で一発試験も出来るようにはしておきます
教習所が運転技術についてもお墨付きを与えた上で、任意保険の契約をして保険会社が公的機関に免許を申請してやっと発行されるというシステムです
この制度のキモは5点
A:保険会社がこの人とは契約したくないと考えるような人物(適正に問題があったり、頻繁な事故歴がある等)は免許が取れなくなる
B:営利団体である保険会社が介在することで、教習所や医療機関へのチェック機能が働く
C:免許と保険がセットになることで事故が起きたときの補償が確実になる
D:免許を保有しているだけで保険に入らねばならず、逆に言えばペーパードライバーや高齢者が保険料の支払いを嫌って免許を返納する効果が期待できる
E:免許利権を警察から切り離せる
要は運転免許に民間の保険会社を連帯保証人につける制度であって、これだと従来と実質的には変わりませんが生命保険や医療保険のように契約時に健康診断を受けるように免許取得時も同じようにするという事です
それだけなら現在の制度に診断書の添付を義務付ければいいのですが、4,5分の問診で済む形骸化を防ぐためには診断書を発行した患者が異常な事故を起こした時に、お墨付きを与えた医師へのペナルティが必要になるでしょう
しかし今度は医師が自己防衛から運転可の診断書を出さなくなることは自明なので、営利団体である保険会社を介在させるのです
保険会社が利益を上げる為には顧客を増やさねばなりませんが、事故ばかり起こす人物と契約すれば保険金の支出が増えるばかりとなります
また予てから言われていた事ですが、教習所が技術・適正に問題のある人物に卒業資格(実技試験の免除)を与えてしまう事を防ぐために、やはり保険会社を介在させることで教授力に問題のある自動車学校・教官を排除することも期待できます
違反を起こした時の罰金や反則金も保険会社が払わねばならない事にすれば、顧客の運転者の適正についても正確に把握する事が出来るでしょう
免許の更新でも、それまでの違反・事故歴や加齢によるリスクを考慮して「あなたへの保証はもう出来ません」と民間企業なら言う事が出来るでしょう
更に運転免許に民間企業の裏付けが与えられる事で、車の運転が必須となる職種では会社側がドライバーの信頼性を間接的に確認することも出来ます
これなら癲癇などの重大な病歴を隠して免許を取得することも運転が必須の仕事に就くことも不可能になります
その上でETCのような、免許証を差し込んで無ければエンジンが掛からないシステムにすれば無免許で運転する事も出来なくなるでしょう
最後はやはり警察の免許利権をなくす事にもつながります