「イシューからはじめよ」を読んで | Technical Note ~自動車中心に、その他気になる技術について~

著者は安宅和人というヤフーのCOO室長の方。


この著者を知ったのは下記のサイトを見たのがきっかけだった

「これじゃあ、日本のモノが売れないはずだ/日経ビジネスオンライン」

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110725/221670/?rt=nocnt


内容の主題ではないが、レクサスの欧州不振に関して

「NASAの隣でロケットを作っているようなもん」

と、発言しており、共感を抱き、この人の著書を読んでみようと思った。



本書で印象に残ったことは下記の2点。

1.何に取り組むべきかを真剣に考えることの重要性


2.最終的な形まで仮説を立てた上で物事を進めることで

  質の高い仕事ができるようになること。

  

  もちろん、最初に立てた仮説を無理やり正当化するような

  進め方をしてはいけない。

  ストーリーは変わっていくというのを念頭におき、

  軌道修正しながら進めていくこと。



非常に読みやすくてわかりやすく、自分の中に素直に入ってくる印象の本。

今後も近くに置いておき、何かのときには読み返すようにしたい。




以下、簡単なまとめ。



◇なぜイシューから始めなければならないか


著者の定義では、イシューは下記の条件を満たすもの

・2つ以上の集団の間で決着のついていない問題

・根本に関わる、もしくは白黒はっきりしていない問題


価値のある仕事や研究は下記の2つの軸で測ることができる

①イシュー度

②解の質

つまり、どれだけ質の高い解を出したとしても、

そのイシュー度が低ければ価値のある仕事にはなり得ない。

したがって、良いイシューを見極め、取り組む必要がある。



◇強引にでも仮説を立てること

初めに「イシューはなんだろう」と悩んで時間を無駄にすることを避けるために、

強引にでも前倒しで具体的な仮説を立てることが肝心。理由は3つ。

1.イシューに答えを出す

→「○○の市場規模はどうなっているか?」は単なる設問にすぎず、

  「○○の市場規模は縮小に入りつつあるのではないか?」と仮説を

  立てることで、答えを出しうるイシューになる。


2.必要な情報・分析すべきことがわかる

→仮説を立てない限り、自分がどのレベルの事を議論し、

 答えを出そうとしているか明確にならならず、すべきことがわからない


3.分析結果の解釈が明確になる

→出てきた結果が十分なのかそうでないかが解釈できない。


また、仮説に関しては明確な言葉にしておく必要がある。




◇重要なイシューの条件

・本質的な選択肢であること

→イシューに答えがでると、その先の検討方向性に大きく影響を与えるもの


・深い仮説があること

→「常識を覆すような洞察」があったり、「新しい構造」の中で世の中を

  説明したりしているもの。検証できれば価値を生むと誰もが納得できる。


・答えを出せる

→既存の手法や、自分ならではの手法で、答えを出せるギリギリのラインにある

  問題が、価値を生むイシュー。




◇イシューの特定

【情報収集の仕方】

・一次情報(フィルタのかかってない生の情報)に触れる


・.基本情報をスキャンする

マイケルポーターのファイブフォース

1. 業界内部の競争関係

2. 新規参入者

3. 代替品

4. 事業の下流(顧客、買い手)

5. 事業の上流(サプライヤー)

に加え、

6. 技術、イノベーション

7. 法制、規制



【見つからない場合は5つのアプローチをとる】

1. 変数を削る

2. 視覚化する

3. 最終形からたどる

4. So whatを繰りかえる

5. 極端な事例を考える



上記以外の内容に関しては、本書以外のものにも

記述されているようなことなので、割愛。