雨の夜だった。
このまえ手紙を受け取り、君にふたたび会える、そうわかった次の日だった。
「いつ、なんだろう?」 そう思ったボクは。家に戻ると何度も手紙を読み返したが、そこに日にちは書いてなかった。
「おどろかそうとしてるんだろうな。」 そう思ったボクは、期待と不安を抱えながらもその日を終え、布団にもぐった。
翌朝。 目が覚めた。 秋のさわやかな朝だった。朝日がキレイだった。
洗面をして部屋でテレビを見ようとリビングに戻ろうとしたとき。 見つけた。
「訪ねたけど、起きてくれなかったから、また来ます」 という置き手紙を玄関のドアについているポストに投げ入れて、君は帰ったようだった。
「何時に来たんだろう?」という疑問は持っていたが、念のため君の携帯電話に発信してみた。
でも。電源が切れているようだった。
その日。仕事に行った。 いつもと同じように仕事をこなし、同僚とはジョークも交わす、何気ない普段の1日であった。
仕事が終わってから、寄り道もせずに自宅へ戻った。
また、ポストに置き手紙があった。 同じ内容だった。
その日。 そのあとは何事もなく過ごして、また寝ようとした。 そのときだった。
ピンポ~~~~ン
ベルが鳴った。
インターホンのカメラは暗がりの中に人影を映している。 君のような人影だった。
そっと、ドアを開けた。
そこには、君がいた。 君は何も語らず、そして目も合わせなかった。。。。。。
ボクも何を話していいかわからず、そっとドアを大きく開き、君を迎え入れた。 君は何も言わず、目も合わせないまま、リビングに行くと、そっとソファに座り込んだ。
君は、下を向いたまま、自分の足元を見ていた。
ボクは。 何かを話しかけようと思ったが、言葉が見つからなかった。だから、一言だけ、
「今日は、そこで寝るかい?」と、不安も抱きつつ話しかけた。
君は。 そっとうなづいた。
ブランケットと毛布を渡して。 もう一言。「風呂はいつでも入れるよ。 ボクはもう入ったから。 あと、明日も仕事だから、寝ないといけない時間だ。 君も好きなときに寝たほうがいいよ。」
思えば、聞きたいことはあった。 君にいくつも尋ねたいことがあった。 だけど、その聞きたい気持ちをおさえて、今日は休むようすすめた。
君は。何も言わずにブランケットの模様を見つめて、うなづいた。 その姿を見て安心したのか、君が持ってきていたトートバッグにはじめて気づいた。 着替えも入っていそうな大きさだった。
ボクは。 それ以上言わないで寝室に行き、ドキドキと不安をおさえつつ、眠ることができた。
(第二夜 終わり)
注意:このストーリーは、事実を元にしたフィクションです。あしからずご了承ください。