花しおりのMV第三弾は「四角の夢」。
四角い物品たちの行進を引率して歌いながら歌うIUの三つ編みと四角いメガネが学校の先生ぽくてとてもよい。
このポーズを見るとこれを思い出してしまうのだが、
それはまた別の話。
タイトルの画面でアーティスト名が、"아이유(アイユ)"のハングルの◯の部分を四角にした"마미뮤"になっていて、このかたちでもちゃんとハングルになっており「マミミュ」と読めるのがかわいい。
ちなみに原曲もみんなの歌的なコミカルなサウンド。
四角いものばかりを歌うこの歌はマインクラフトをイメージしていて、それにちなんでIUがソングライターのサム・キムにマインクラフトのやり方を教わり大暴走する爆笑ものの動画も配信されている。
得意料理がカップ麺というIUはなかなかに不器用な人なのだが、マインクラフトでもなかなかにやらかしていて、サム氏を呆れさせている。
さてこの歌の歌詞。
四角のベッドから起きて目を開けると、
四角の窓から見える同じ風景、
四角のドアを開けて四角のテーブルに座って
四角のスマートフォンを見た後、
四角のランドセルに四角い本を入れて、
四角のバスに乗って四角の建物跡や
四角い学校に入ると、また四角い教室、
四角い黒板と机たち
四角いaudio、四角いcomputer、テレビ
四角いカレンダーに描かれた同じ一日を
意識もせずにただ息をしている
周囲を見回すと全部四角いものばかりなのに、
私たちはいつも聞くことができる
立派な大人の素敵なこの言葉
世界は丸く生きなければならない。
地球儀を見ると
私たちの住んでいる地球は丸いのに
付属品はなぜ全部四角いのか分からない。
もしかしたらそれは四角の夢かもしれない
学童期の子どもらしき視点から歌われているが、世の中四角いものばかりなのになんで大人は偉そうに丸を推してくるのかな、と大人たちの固定観念を揶揄するかのようである。
トポロジーという幾何学では破らずに形を再現できる図形は同じものという扱いになり、丸も三角も四角も同じものになってしまう。
なので、トポロジー的に見ると、丸にも四角にも優劣はないので、丸と四角を別物扱いにする普通の幾何学は四角が見ている夢なのかもしれない。
なのでこのメガネも左右非対称ではないということになる。