復讐というもの | typの推しつ推されつ

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都内のメンタルクリニックに勤務しております。折々のお気に入りのコンテンツについて取り留めなく語ります。

2年前に制作されたがなかなか国内で配信されなかった軍検事ドーベルマンがとうとうNetflixて配信された。

 

https://www.netflix.com/jp/title/81618666?s=i&trkid=14170032&vlang=ja&clip=81623493

 

 

 

梨泰院クラスでは敵役の御曹司を見事に憎々しく演じて視聴者の敵愾心を掻き立てたアン・ボヒョンだったが、

 

 

今回は軍検事ト・べマンとして腐敗した軍組織を糾弾するととも陰謀により殺害された両親の復讐を図るという痛快なストーリー。

 

バディとなるのは、チョ・ボア演じるチャ・ウィン軍検事だが、彼女も謀殺された父の復讐を誓い軍検事となった人物。

 

 

頭脳明晰で喧嘩もめっぽう強い美しきヒロインだが、敵役もまた美しき女軍人で主人公2人が所属する師団の長であるノ・ファヨン。

 

 

以前の記事でも書いたが、

 

 

軍服姿が似合う女優さんというのは素敵である。

 

梨泰院クラスも本作もそうだが、韓国ドラマでは復讐ものというのが一大ジャンルになっており、新しいところではやはり「ペントハウス」が筆頭に上がるが、同作の製作陣の最新作の「七人の脱出」もまた壮絶は復讐劇を描いている。

 

 

 

 

 

 

日本でも古典には仇討ちという分野があって「忠臣蔵」とか「曽我物語」とかがあるのだが、現代のドラマや映画ではあまりないのは現代日本には命がけの復讐というストーリーにリアリティをもてないからなのだろうか。

 

復讐ものの良いところは、相手は親や兄弟にひどいことをした悪い奴に決まっているので大義は初めからこちら側にあり、仇に対して躊躇なく悪意を抱けるところである。誰にでも悪意はあるのだが、日常生活では罪悪感やら躊躇があるから悪意はどうしても抑え気味になりがちであり、自責の念に駆られたりして、我々は基本いい人でありたいからストレスが溜まって病んでしまったりする。それが復讐ものだと心置きなく相手を憎むことができるのである。

 

不思議なことにペントハウスにしても本作にしても仇役はとことん私利私欲に走る悪人なのだがそれ吹っ切れぶりが逆に清々しくて最後には悪役お疲れさまでしたと労をねぎらいたくなる。

 

この流れで復讐もので忘れてならないのは「マイネーム」。

 

 

これまた父親の仇を討つためにヤクザの子分になりおとり警察官になるという個人的にたまらない設定なのだが、ハン・ソヒの美しさと、ここにも出てますアン・ボヒョンのおとこ気に惚れるしかないという最高の復讐譚。

 

 

そして仇役のパク・ヒスンがまた敵ながらあっぱれと言うべきかっこよさ。

 

 

そして、次には「トッケビ」や「太陽の末裔」を手掛けたヒットメーカーのキム・ウンスクが手掛けた「ザ・グローリー」。

 

 

なんせタイトルが輝かしい復讐だったりするわけでこれまた壮絶な復讐劇。

太陽の末裔でも主演していたソン・ヘギョ演じるムン・ドンウンのいじめの首謀者への復讐に向けた執念とクールビューティーぶりもさることながら、たまたま彼女に囲碁を教えたことが縁で陰に日向にサポートするイ・ドヒョン演じるジュンのこれまたおとこ気&深いて強い愛情は涙を誘われる。

 

そして最後は味わいとしてはドーベルマンと似ている、「無法弁護士」。

 

 

これは、イ・ジュンギ演じる弁護士が殺された母への復讐を図るストーリーだが、ジュンギといえば「麗」とか「悪の華」とか、

 

 

 

闇ぶかい役ばかりみていたものだから、無法弁護士のカラッとした軽妙なキャラクターのイ・ジュンギはとても新鮮だった。そして相手役のソ・イェジがこれまたとんでもなく可愛かったりして、

 

 

復讐ものとはいえあまり重苦しくならずに楽しめる作品だった。

 

突然話は変わるが、IUのソウルアンコールコンサートの告知があり、

 

 

12日にはチケットを得るためにPCに張り付かなければならないのだが、一度IU主演の復讐ものとか軍服姿を見てみたいものである。