刑事ドラマでホステスといえばアケミというのが定番だが、このブログを始めたきっかけとなったドラマを勧めてくれたスタッフがまた勧めてくれた「煙霞」というドラマに、まさに「ホステスのアケミ」、しかも「北新地のホステスのアケミ」が登場する。
北新地といえば、有名な大阪の高級歓楽街であるからわかる通り、このドラマの舞台は大阪で、出演俳優もみんな関西出身者が起用されており、コテコテの大阪弁が堪能できる作品になっている。
主演は、先ごろシン仮面ライダーにも重要な役どころで出演していた森山未來で、ストーリーは、とある私立女子校の美術講師がひょんなことから学校法人の理事長から多額の金品を巻き上げる企てに巻き込まれる軽妙でスリリングなクライムサスペンス。
ほどよい脱力感と絶妙なボケツッコミが挿入されるテンポのよい台詞回しの脚本と達者な役者たちがみごとに醸し出す大阪な空気感が最高である。
共演しているのが、今まで東大阪出身であることを知らなかった高畑充希で、
ホステスのアケミではなくて、主人公と同じ学校の美術講師を演じているのだが、ちょっともの憂げでちょっとぶっ飛んだヤンキー上がりっぽい大阪のお姉ちゃんを見事な大阪弁で演じていて感激。なかでもライブハウスで歌うシーンは見もの。
高畑充希といえば、「過保護のカホコ」とか「同期のサクラ」などの純真で思い込みの激しい役が多かった印象があるが、
今回の美術講師なおちゃんの役は、個人的には高畑充希の今までのベストアクトの「忘却のサチコ」に匹敵する役どころだと思っている。
今思うと高畑充希には「〇〇の人名」というタイトルの出演作が多く、これも彼女のキャラクターの魂を演じ切る演技力を表している気がする。知らんけど。
ちなみにこのサチコの歌唱シーンも最高である。
ついでにいえば映画「ヲタクに恋は難しい」の充希嬢の歌と踊りも最高。
ホステスのアケミは最後まで言及されなかった…