気象庁から9月のエルニーニョ監視情報が発表されました。


太平洋赤道域の海面水温は、中部から東部にかけて顕著な負偏差、西部で顕著な正偏差だった。海洋表層(海面から深度数百mまでの領域)の水温では、中部から東部にかけて顕著な負偏差が見られた。中部太平洋赤道域の東西風は、上層で西風偏差、下層で東風偏差が顕著だった。これらの状態はラニーニャ現象時の特徴を示しており、8月に比べて明瞭になった。(気象庁ホームページより抜粋)


太平洋赤道域の東側の海水温が高い状態が継続するのをエルニーニョ現象といい、反対に低い状態が継続するのをラニーニャ現象と言います。


今年は春頃からラニーニャ現象になっていて、それが続いています。

ラニーニャ現象の時は太平洋赤道域の西側、つまり、インドネシア海域の海水温が平年より高く、7月に日本を襲った大型台風もラニーニャ現象が影響していたそうです。

ラニーニャ現象については過去にも記事にしました。

  お嬢ちゃん

  エルニーニョ監視速報


ラニーニャ


この図は太平洋赤道域の東側の海水温の推移を示したものですが、3月から平年より低くなり、7月から9月にかけてその傾向が進んでいることが分かります。


ラニーニャ現象の年、日本の夏は気温が高めになる傾向があるそうですが、今年の猛暑は地球温暖化に加えてラニーニャ現象が影響していたのかもしれませんね。