年に何度もない「ベンチメンバーの戦力考察」ができる公式戦、選手の皆さんには申し訳ないけれど、こういう試合は見ていてとっても楽しいです。
この試合の注目は、何といっても奈良くんですね。正直、復帰にこんなに時間がかかるとは予想してませんでしたが、満を持しての復帰と解釈し、期待して見ていました。加えて、先発CBに抜擢された板倉くんも大注目!スタートダッシュはミヨッシーに劣後した感はありますが、中央を守れる若い戦力が育つのはとても重要です。そして、復帰した森本、ここからが本番でしょう。そしてそして、カルロスは出るのか?とっても楽しみにしているのですが、未だベールを脱いでおりません。試合前のシュート練習を見ていると、とても精度が高いので、ミドルシュートをズドーン!なんてシーンを早く見たいです。最後はボランチ、僚太やケンゴに匹敵する選手はいるのか?です。
ということで、試合の分析は他の方にお任せし、注目している選手の考察をしておきます。
まずは奈良くん
いや~、やっぱりいいですね。危険察知能力は健在でした。相手セットプレーもボールの落下点の読みが良いのか、跳ね返すシーンが目立ちました。カウンター時に数的同数になっても慌てずに相手の攻撃を遅らせるシーンもあり、「飛びこんじゃう」なんていうとんでもないシーンもなく、安定感抜群でしたね。プレーオフに間にあって良かった!
板倉くん
今回はセンターバックでの出場でしたが、相手カウンターをカットする守備能力は素晴らしかったですね。粘って粘って、「盗れる」と判断した瞬間にカットに入り、クリーンにクリアーしていました。冷静な守備力は非常に安心感がありました。また、ビルドアップでも、ボールを保持しながらプレスを巧みにかわして前にボールを運んでいく様は見ていてびっくりしました。こういうことができるのであれば、将来的には守備的1ピボーテでバルサのブスケスのような役回りもありでしょうね。楽しみな選手です。
森本
試合が始まって、全然ボールに絡めないなあ~と思いきや、最初のチャンスで迷いなく振り抜いてのファインゴールでした。こういうのを「センス」っていうのでしょうね。素晴らしいゴールでした。但し、このゴール以外は今一つ振るわないプレーが続き、試合勘が戻ってないのかなあ?なんて思いました。マリノス戦の先発はあるのかなあ?
ボランチ
スタメンではネットと橋本だったようですね。てっきり原川かと思いましたが、風間さんの好みなのかなあ?ただ、試合が始まって見ていても、いったい誰がボランチなのかがはっきりしない時間が続きました。僚太やケンゴがいると、明確にボールタッチが増えるのですが、橋本がそこまで多かったかといえばそうではなかったと思います。
ネットもCBの間に落ちたポジションでのボールタッチは多いのですが、もう少し前での攻撃的なプレーが少なかったですね。
橋本が下がってからは森谷がボランチに落ちたような気がしますが、彼もそんなにボールに多く関与はしていませんでした。元々はワイドの選手ですのでやむを得ませんが、原川にやらせなかったのは何なんでしょうね?まあ、とんでもないバックパスを出して大ピンチを招いていましたから、後ろでは使いたくないのかもしれません。
こんな程度であれば、板倉をボランチに置きたくなった次第です。
まあ、以上のような感想でしたが、使ってみたい選手としては、前線では三好>森本、ワイドではエウソン=車屋>森谷>原川、ボランチはいない(あえて言えば板倉)、CBは奈良も板倉も良かったです。SBはコミーは安定感ありましたが、長谷川は全く存在感なしでした。
最後にSBに起用された長谷川ですが、ラインぎりぎりにいることが多く、あの位置ではボールは来ないように思いました。エウソンも武岡ももっと中でボールを受けて、そこからサイドラインを使ってワンツープレーします。長谷川は広いスペースでボールをもらってドリブルをしたそうに見えましたが、1回もチャンスにはなりませんでしたので、そういうプレーではないんでしょうね?元々はトップ下の選手ですので、本業ポジションで頑張るしかないのかな?
この日も見れなかったカルロス、そして、新たに、碧やジェファーソンも入ってきます。新戦力をますます見たいと思います。
結果 川崎 4 - 1 千葉
会場 等々力陸上競技場
観衆 8,078人