今シーズンの最終レース(フルマラソン)の『古河はなももマラソン』を走ってきました。
起伏が少ない「高速コース」とのことで、今シーズンの勝負レース(記録狙い)と意気込みました。
目標タイムは、3時間35分切り。
自己ベスト比では約11分の短縮、ペースでいえばキロ5'05で、かなりのハードルです。
そして、結果は3時間45分42秒(ネットタイム)。
自己ベストをわずかに更新しましたが、目標には遠く及びませんでした。
それでは、レースをレビューしましょう。
レース準備
コンディション作り
勝田全国マラソンでの大失速を反省し、今回は休養を十分に入れ、疲労を抜くことに注意しました。1週間前に最後の20km走をビルドアップで行い、その後は1日おきの練習、3日前の木曜日には5kmビルドアップ走で〆め、前日は1kmウィンドスプリントを2本実施、ほぼ完ぺきなコンディション作りができました。
エネルギーと水分
世間では「カーボローディング」なるものに注意が行きますが、私はエネルギー源にはあまりこだわっていません。前日にがっつり食べればOKで、むしろ、水分に注意しています。
レース前にはカフェインを抜きました。1週間前からコーヒーやお茶を避け、3日前からはアルコールも禁止、こうして体に水分が残ってくれるようにしました。結果、レース中は喉も乾かず、給水という意味では順調なレース展開ができました。
以上のレース準備は上手くいき、今回は良いコンディションでスタートラインに立てたと思います。
レースプラン
今シーズンのフルマラソン2本は、前半を突っ込んでみて、後半にどこまで粘れるか?という展開で挑戦し、いずれも撃沈しています。今回は教科書通りの後半型、つまり、前半をややセーブして後半に力を残すというプランです。
具体的には、15kmまでをキロ5'10、15~30kmをキロ5'00、30~40kmをキロ4'55、ラスト2.195kmを全力走という計画でした。
レース展開(元気な間)
15km:5kmスプリットのペースは、キロ5'11、5'10、5'09
~30km:5kmスプリットのペースは、キロ5'04、5'01、5'02
30kmまではかなり順調でした。
キロ5'10ペースってこんなに楽だったけ?というくらい負荷を感じずに15kmまで進み、そこから若干ペースアップしても、それほどの負荷を感じませんでした。
「これは行けそうだ!」と、心では楽勝ムードが漂います。
しかし、30km過ぎだったでしょうか、カーブがかった道路にバンク(路面の横傾斜)がかかっていて、「何だか走りにくいなあ」と思っていたところ、突然、脚の腓腹筋あたりが痙攣しだしてしまいます。
レース展開(攣った後)
前半を自重して慎重に入ったにもかかわらず、予期しない痙攣に落胆しました。これで目標達成は無理、更に、残りが10km以上もあることで、完走すら危うい状態です。
31kmあたりからの3kmほど、エイドの水やアイシングスプレーで冷やしながら、歩いて、止まって、時々ジョグってと、だましだましの状態が続きます。
脚が攣ってしまうと、普通なら脚をストレッチして伸ばすところですが、西本理論ではそれはダメで、なるべく膝関節などを柔軟に動かしながら、攣った筋肉に血液を流し込むことを心がけます。
そんなことを25分程度、3km、歩きながら続けていると、徐々に痙攣が収まり、キロ6分程度のジョグは可能になりました。そして、そのジョグが徐々に速くなり、キロ5分程度で走れるまでに回復。
但し、筋肉が異常収縮したことは事実であり、筋肉は痛い状態です。力を入れれば痛みが再発しますので、とにかく力を抜いてのランニングです。36km以降の6kmあまりでしたが、痙攣が再発することはありませんでした。
脚の筋肉になるべく力を入れずに、エコノミーな走りに徹し、そんな走りでも、キロ5分までは上げられたんですね。怪我の功名とでも言えましょうか、これには驚きました。
10分以上はロスしましたが、そのまま走っていくと、40km地点で3時間35分台。目標達成はダメでしたが、「頑張れば自己ベスト更新もありうるの?」という状態です。
残りの2,195kmを全力疾走します、但し、脚の筋肉には力を入れません。そして、10分少々で駆け抜けて、何とか自己ベスト更新。最低限の結果は出たかなと。
この走りなのか?
前述の通り、怪我の功名なのか、最後の数キロは脚の筋肉に力を入れないランニングができました。一度は攣ってしまった足で、35km以降でのキロ5分ペース、ラスト2.2kmでのキロ4分半ペースという速いスピード(自身の10km走のペース)を出せたことに驚きます。
この走りが西本理論なのだろうか?
結局、私の脚が攣ってしまう最大の原因は、ランニング中にずっと筋肉に負荷かがかかり続けるからのようです。今回は、脚が地面から離れ、一旦後方に抜けてから反動で前方に戻ってくるまでの間、膝関節を自然体で曲げながら、筋肉に血流をもたらすとともに、筋肉自体を緩めることができたようです。
これを元気なときに、最初からできれば、脚が攣ることはなくなるのではないと思っています。仮に、脚の痙攣がなくなれば、もっと速いペースで走ることができると思っており、それならば、3時間半くらいを目指して行けるのかな?と思った次第です。
来シーズンに向けて、ランニングフォーム修正に挑戦です!
公式の5kmスプリットタイム
青色はプラン、橙色が結果です。
Suunto Ambit3で計測した手元データ。