鳥栖の特徴は、
・J1リーグ最少失点(11失点)、非常に守備が堅い
・15得点の内、カウンター7点、セットプレー5点
ということで、前線からのプレスが特徴のようですね。
前半のフロンターレは、この鳥栖の特徴への対処が全くできませんでした。そんな試合の感想を書いておきます。
ボールロスト
試合を4等分した集計結果
0~23分・・・15回、24分~前半終了・・・16回
46~68分・・・9回、69分~終了・・・5回
合計45回
前後半で全く異なる内容だった。
最後の5回のペースならば、たったの20回で済むのだ。
前半の苦戦
鳥栖の豊田と池田がCB(イガとサネ)にプレスをかけることが鳥栖のスイッチのようだ。おかげでイガやサネからのビルドアップが上手く機能しない。
自然とパスコースが限定され、仕方なく、ケンゴが低い位置まで下がってきてボールを持たされる。鳥栖の2列目が続けてプレスをかける。順平やタサにボールが渡るが、位置が低いし、後ろ向きだし、リズムが悪く、そこでボールロストすることが目立った。
一方、田中裕とヒロキのサイド攻撃はほとんどなし。彼ら自身によるボールを貰おうとする動き出しも非常に少なかった。イガとサネから遠く離れたサイドラインに張り付いて、ボールを受けに出る回数が少なかったと思う。
鳥栖の作戦にまんまとはまったとも見えるが、実はフロンターレ自身の問題が最も大きかったように思う。後半の戦いぶりを見る限り、自分たちの工夫で如何様にでもできることが明確だからである。
豊田にシュートを打たせなかった
鳥栖はカウンターとセットプレーから得点を奪うチーム、エース豊田が5得点。
前半の散々な試合展開の中でも、鳥栖のエースをシュート・ゼロに抑えたことが勝因だろう。そういう点では、イガ、サネ、ヒロキ、田中裕という最終ラインの守備はしっかりしていたと言えると思う。
ノボリとか、レネとか、雄大とか、いろいろと若手を試してはいるが、守備だけを見れば、この試合の4人の安定感は高いのかもしれない。
イナのプレーが後半を変えた
後半は良いプレーが増えた。鳥栖のやり方は変わらなかったが、フロンターレ自身が変化した結果、プレーが良くなったと思う。
あくまで素人の見解だが、後半早々から、攻撃を始める時に、イナが下がって3バックのような布陣からビルドアップを始めるように変わったように見えた。
鳥栖のプレスは豊田と池田の2人なので、イガとサネの2CBだと2対2の数的同数となり、ビルドアップに苦しんでいた。SBのどちらかが近づいてきても良いが、イナが下がる方法を採用したように見えた。バルサと同じやり方で、私は良い方法だと思う。
イガとサネでボールを回し、豊田と池田を引き付けることで、最終ラインで3人目のイナにボールが入ると、イナはフリーで、しかも、前向きに進むことができる。ほとんどのケースでドリブルで10~20mくらい上がってからパスを出している。
この状態を作られると、豊田と池田が置き去りになるだけでなく、鳥栖の2列目の選手が後ろを向かざるを得なくなる。一方、ケンゴ、順平、タサ、レナトはゴールを向いてプレーができるようになった。
イナのプレーで、形勢は完全に逆転した。ケンゴがサイドに流れることで、余計に中央が空き始め、イナが自由にプレーできるようになった。さすが、代表選手である。
ゴールは必然
鳥栖は守る方法がなくなり、ゴールは時間の問題だった。むしろ、なんで後半35分までかかってしまったのか?という疑問さえ残る。
形勢は完全にフロンターレだというのに、なかなかゴールが決まらなかったのは、やっぱり、トラップミスなんだろう。雨の影響とはいえ、もっと技術を上げて行ってもらわねばならない。監督のお言葉通りだ。
鳥栖にもゴールチャンスがあり、ことごとく跳ねかえした西部が殊勲賞であることは間違いない。ラストプレーは典型例だ。だからこそ、もっと早めに、しかも、複数のゴールを奪い、鳥栖の戦意を奪わねばならない。
前半の不甲斐なさと合わせて、反省点として持ち帰ってもらおう。
ということで、この試合のMOMは、試合を変えたイナとスーパーセーブの西部である。
この試合のボールロスト
8回・・・ケンゴ(縦パスのミスなのでピンチには繋がらない)
7回・・・タサ(後ろ向きなど、厳しい状況では難しい)
6回・・・イナ(ケンゴと同じような縦パスミス)、順平(珍しくミス多し)
5回・・・イガ(縦パスのミス)
4回・・・ヒロキ(ややぎこちない)
3回・・・サネ、レナト
2回・・・ヤジ
1回・・・田中裕(ミスが少なく素晴らしい)
なし・・・西部、クロ
結果 鳥栖 0 - 1 川崎
会場 ベストアメニティスタジアム
観衆 9,603人
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