「消滅の危機」にあるモンテ
刺激的なタイトルに驚かれたでしょうか?
トモエキリさんの日記を読んでいて、今季のモンテの危機は、J2降格だけではなく、会社(クラブ)存続の問題があるんだと認識、社団法人(公益法人)という特殊な形態と、今季を終えた財政状況を分析してみました。
※トモエキリさんの日記
http://ameblo.jp/tomoe1030/entry-11072062436.html
私は財務分析のプロですので、会社の台所事情の分析はお手の物なのですが、法律家ではないので、その結果として、その会社がお取りつぶしになるかどうかまでは正確にはわかりません。
しかし、そんな素人分析の結果でも、モンテ(スポーツ山形21世紀協会)は、やはり、存続の危機にある可能性があると思うに至りました。
そこで、今日はモンテの危機状況を客観的に分析し、どうやったら危機を乗り越えることができるかを考えてみました。
モンテの財政状況
2010年シーズン、モンテは▲7300万円の赤字を計上し、▲2300万円の債務超過に転落しました。
公益法人を管理する法律を素人の私が読む限り、「世間に迷惑となりうる規模の債務超過に陥った公益法人は解散となる」と読みとれます。
昨季の▲2300万円という債務超過の規模は、まだまだ挽回可能な規模との認識だったのだと思います。まあ、12億円クラスの収入があるので、▲2300万円と言えばわずか2%程度です。家計で2%の節約をすることは十分に可能だと思います。というわけで、前期は見逃してもらえたように思います。
ところが、2011年シーズンはとんでもないことになっています。
予算は、
収入13億4600万円、支出は13億3900万円で、700万円の黒字予想。前期の債務超過分▲2300万円の一部を穴埋めする予算で、債務超過が▲1600万円に減る予算だったと思います。
※SY21の開示ですが、右下部分は間違っているような気がします。
http://www.montedio.or.jp/club/about-sy21/2011jigyo_04.pdf
でもって、現実がどうなっているかというと、
収入のうち、入場料収入を4億500万円(2010年度比で+5600万円)と計画していますが、今季の総入場者数は大幅に減少しており、ナビスコが1試合しかできなかった不運もあり、リーグ戦残り2試合で合計2万人を集めたとしても、17万1000人程度が予想されます。
ちなみに、2010年度の総入場者数は21万3974人でしたので、約▲20%もの大幅な減少です。現実的な入場料収入は、昨季の3億4900万円の2割減相当である2億8000万円ほどにしかなりません。ナビスコの返金を求めないシーチケ族がある程度いたとしても、1000万円くらいの足しにしかなりません。その1000万円を入れたとしても、▲1億1000万円程度の未達です。
さらに恐ろしいことに、広告料も+3000万円、会費(正会員+賛助会員)も+1000万円という増収計画を立てていますが、まず、不可能でしょう。この分の4000万円を考慮すると、▲1億5000万円の未達になります。
震災もあり、スポンサー料やJ分配金が減っているリスクもあります。▲2000万円程度?
あとは、山崎のレンタルは予算に計上されているとは思えないので、更に水ぶくれが想像できます。
とすると、以下のようになります。
前期の債務超過分▲2300万円
今季の未達分▲1億7000万円
山崎レンタル▲2000万円
債務超過の規模は▲2億円超まで膨れ上がっていると想像できます。
来季はJ2ですので、収入は10億円そこそこまで減るでしょう。年間収入の20%もの超過債務を抱えてしまったわけで、この規模になってしまうと挽回は困難で、「世間に迷惑となりうる規模の債務超過」となり、解散が秒読みとなります。
悲しいことですが、モンテ解散です。
そして、更に追い打ちをかける事件が年明けに起こります。
1億7000万円、つまり、年間予算の約13%もの収入未達が出ています。2ヶ月分弱のおカネが足りません。モンテの預金は年内に底をつくでしょう。
とすると、おそらく来年1月の給料が払えません。いや、12月分も怪しいと思います。
欧州サッカーで良く耳にする「給料不払い」がモンテで起こり得ます。
2ヶ月分の給料が滞ったらどうなりますか?「そんなのヘッチャラ」という裕福なご家庭もあるでしょうが、死活問題の家庭も多いと思います。モンテの選手、職員の皆さん、そんな高給取りではありません。非常に心配です。
では、そんなモンテを救い出すことはできるのでしょうか?
モンテ救出大作戦
随分長い間、いろんな企業を見てきましたが、年間収入の20%もの債務超過を自力返済することは不可能だと思います。しかも、「モンテおとり潰し」というデッドラインが目の前に迫っている感があるので、即刻、返済しなければなりません。でなければモンテは消滅です。
モンテ消滅を回避するためには、「世間に迷惑なほどの債務超過でない」と認識させる必要があります。
その方法はひとつしかありません。
そう、ホワイトナイトが損を埋めるということです。
何度も書きますが、自力返済は無理だと思います。
「大分トリニータがやったように、売れる選手を全部売ればいいじゃないか!」
こんな意見があるかもしれません。
確かに大分さんの2010年シーズンは、総収入が▲8億円も減る中で1億1500万円の黒字でした。
しかし、その背景をみると、選手人件費が▲8億7000万円も減っています(13億4500万円 ⇒ 4億7300万円)。つまり、水浸しの濡れぞうきんだったわけです。絞れば少しはおカネが出てきました。しかし、今季はわかりません。それに、モンテの選手人件費は、たったの7億8700万円(大分の半分強)です。
来季はJ2仕様なので、収入と支出が2億円ずつくらいは減るでしょう。その削減がやっとです。
それに、せっかく育った若手選手を二束三文で売りたくはありません。
では、「山形にホワイトナイトなんているのか?」 こういう疑問は出てきて当然だと思います。
そりゃあ、映画に出て来るような立派な「ホワイトナイト」はいませんよ。
ホワイトナイトは、我々サポーター一人ひとりであり、スポンサーであり、県民なのです。
債務超過の約2億円を3分割し、
サポーター(≒県民)、スポンサーで2/3を埋めます。
そして、残りを県財政に負担してもらう。
来年1年で埋めなくてもいいから、実現できそうなスケジュールを組む。
これしかないと思います。
年末には金庫が空っぽになりますから、動きだすのは遅くとも年内です。年が明けて、何もしていなければ、モンテ消滅へのカウントダウンが始まってしまいます。
カウントダウンは降格だけで十分です!
最初のハードルであり、最難関でもあるのが、サポーター(≒県民)負担の約7000万円です。
よくある「持株会」(川崎フロンターレも一時やってました)形式ですと1口5万円ですから、1400口が必要です。但し、配当等の見返りはありません(法律で禁止されているし、財政的にそもそも無理です)。
ちなみに、わが家は川崎フロンターレの持株会に2口入っていますが、前半戦に行ける自由席招待券2枚、夏休みの川崎市制記念試合専用の自由席招待券2枚が送られてくるのみです。まあ、拠出金10万円に対してチケット4枚ですから、前売り1800円として7200円、利回り7.2%と良さげですが。年チケホルダーですからねえ。金銭的価値はありません。「新たなお客を連れてこい!」というクラブの販促に使われている始末です。
そんな見返りの少ない出資を何人のサポーターが受けてくれるかだと思います。
サポーターがそこまでしてくれるのであれば、スポンサーも一肌脱いでくれるかもしれませんし、民間がこれだけ自腹を切るのであれば、県財政も最後の助け船を出してくれるかもしれません。
全てはサポーターの意識次第!
今オフはそんなたいへんなオフになりそうです。
私の思いすごしであれば良いのですが。。。
よろしければ「ポチ」っとお願いします。