今日は攻撃の話を。。。
「得点が少ないなあ。。。」
「シュートが少ないなあ。。。」
「決定力がないなあ。。。」
「セットプレーが決まらんなあ。。。」
「強いFWがいないなあ。。。」
今季は、攻撃に関する様々な「不満」、「不安」、「心配」を持ちながら、観戦、いや、応援を強いられているフロンターレ・サポーター。今季は5試合で5得点ぽっきり、昨季は34試合で61点だから、だいぶ落ちている。
1試合1得点ペースだと、昨季は下位半分の成績になる。今季は目下10位、しかも、下には試合数が少ない名古屋、鹿島、セレッソがいるので、実際の順位はもっと下だろう。
「どうなってるんだ~!」という心の叫びが聞こえる。
世界の現代サッカーのおおよその得点分布を考えると、カウンター40%程度、セットプレー30%程度、その他(遅攻等)30%程度である。従って、カウンター・スタイルのフロンターレに戻すべきだ!
こんな声が聞こえ始めている。
しかしだ、欧州・強豪クラブの先制点の局面を見ていると、このような分布には思えない。ポゼッションからの得点がほとんどだと思う。それは当たり前だ、強豪クラブと試合をする際、相手クラブは引き気味である。力の差がかなり大きいと、籠城サッカーをしているケースもある。特に強豪クラブのホームゲームの場合はそうだ。カウンターの局面は少ない。
強豪クラブはポゼッションで得点できなければ勝てない、というか、ポゼッションでの得点力がないクラブは強豪クラブではない。
優勝したければ、避けるわけにはいかない山なのだ。
先制点を奪ってしまえば、相手は出て来ざるを得ない。そうなってしまうと、カウンターにより得点も増えてくるものだ。2点目が入れば相手の集中力も落ちる。その結果、カウンターが益々増えてくる。
こんな結果、カウンターによる得点が結果的に多くなるのだと思う。
ということで、フロンターレが強豪クラブになるためには、ポゼッションからの得点力が必須だと思う。なお、稀にセットプレーからの得点を積み上げて優勝するケースがあることは付け加えておくが、フロンターレには益々関係が薄い話だろう。
今日の素材は、フロンターレとバルセロナの比較である。マンUもちょっとだけ登場願った。フロンターレは前回と同じく磐田戦、バルセロナはリーグ戦のヘタフェ戦を使う。なお、ヘタフェは目下残留争い真っ最中のクラブである。
磐田DF4人に対して川崎の選手が5人で攻撃中。磐田のMF2人が遅れている。超がつく数的優位で実に素晴らしい局面だ。しかし、皆さんはこの陣形をどう感じるだろうか?磐田は4人のDFで十分に守りきれてしまいそうに見えないだろうか?私には、川崎の攻撃陣がDF4人がいる狭いエリアにわざわざ突撃しているように見える。数的優位のメリットを自ら消しているようにしか見えない。
こちらのシーンは概ね5対5の状態で、ボールをサイドに展開した局面だ。この2つのシーンを見比べて、何を感じるだろうか?私には、川崎がDF4枚に突撃しているのに対し、バルサの攻撃は4枚のDFを縦横に引き裂こうとしているように感じるのだ。右サイドにフリーな人がいるのと、DF4枚の裏を取ろうとしている選手がいる。中央のパスを出した選手はシュートの選択肢もあったかもしれない。
バルサは、4枚のDFを横に伸ばしたり、縦に引きずり込んだりし、相手DFをバラバラにするように各選手が動いている。川崎の攻撃陣は、わざわざ磐田の4枚のDFに突撃しているような感じだ。非常に狭いスペースに8~9人が集まってしまうので、シュートを打っても味方に当たったりするわけである。
次はかなりゆっくりと攻めているシーンで、イガ?からスルーパスが出たシーンだ。
このシーンも非常に混雑していると感じるのだが、川崎の選手全員がボールが向かう方向に体重がかかっているのがわかるだろう。お得意の突撃シーンだ!このような攻めだと、パスが通っても群衆でグチャグチャで、シュートに行くスペースはなかろう。誰かがその次のプレーの為に別の動きをしなければ、相手を崩すことはできない。
一方のバルサだが、このシーンは、DFの陣形を崩してしまった状態である。
バルサが何度かパス交換をし、その間に各選手がいろんな方向に動く中、相手CBの一人がおびき出されてしまった。中央ブロックが崩れ、そこにビジャが走り込んでいる。
とにかく、一人ひとりの動きが異なっているため、DFがついて行けないのだ。
このシーンを見て、皆さんはどう思うだろうか?磐田DF7人と川崎5人の計12人がゴールエリアよりも狭いスペースに突っ込んでいる。これだけの混雑の中でゴールが割れるとは思えない、私はね。
しかも、磐田DFがクリアしたボールが運よく柴崎の前に転がってきても、シュートコースが全くない。これでは点が入らなくても当たり前である。
このシーンは最後のシュートシーンではあるが、元々は右サイドのスローインから展開されたシーンである。ゴール間のDFを広げるようにポジションをとり、ペナ線上くらいのミドルシュートを打たせたプレー。
これくらい広がっていないと、攻撃するスペースというものができないと思う。
最後は、磐田が10人になってからの攻撃だが、あまり数的優位を活かせているとは思えないシーンだ。相変わらず、川崎の選手全員が同じ方向に体重をかけている。
ペナ中央にいるのはノボリだろうが、彼が向かっている磐田DFの真ん中にどっかり空いたスペースはジュニのスペースだ。ノボリが行くべき方向は、右サイドにボールがこぼれた場合に詰めるポジションである。
クロスやシュートが期待され、こぼれ球の可能性は非常に高いシーンだ。ゴール前の右サイドにボールがこぼれても、そこには誰もいない。
意図的に選んだシーンとはいえ、川崎の選手の習性が見てとれたのではなかろうか?
では、なんでこんなになっちゃうのだろうか?
その答えは「パスが弱いから」だと思う。
パスが弱いということは、ほんの近くにいるプレーヤーにしかパスが出せないということになる。ボールをもらいに陣形はどんどん狭くなる一方だ。
また、パサーの目線にも多大な影響を及ぼし、パスが近くにしか通らないことが分かっているので、遠くを全く見なくなるのである。
等々力の2F席から観戦(いや、応援だ)している方は感じているはずだ。
「逆サイドがガラガラなのに、何でパスを出さんのだ?」と。
その答えは、そんな遠くは見ていないのだ。ボヤっとは見ているかもしれないが、しっかりは見ていない。緩いパスではそんな遠くへパスは通らない(と思っている)から、見る必要がないのである。
攻撃に対する問題点は以上の通りだが、ポゼッションサッカーで得点する秘訣を例によって3点にまとめておこう。
・相手DFをバラバラに引き裂くための工夫した動きを心がけよう。
・次のスペースではなく、次の次のスペースを意識して探そう。
・パスを強くしよう。今の5割増しの強さだ。
今日で第3話が終了したが、あと1~2話が必要になってしまった。
次回はコバ悠の特異な才能について検証したいと思う。
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