この試合、リーグ戦では初めてでしょうか、ホームとアウェーの境界線を作らないセッティングでの開催となりました。座席の境界フェンス、コンコースの境界線ともにありませんでした。
ヤマハ、日本平、豊田&瑞穂、広島ビッグアーチ、これらのスタジアムは従来からスタジアム内を自由に往来でき、好きなスタジアムでした。遠方アウェーである川崎戦が違うだけなのかもしれませんが、これらの地には「アウェー客をフレンドリーに迎え入れよう」というサッカー文化の深さを感じていました。
それを川崎でも実現できた点は非常にうれしかったです。クラブの発表では「この試合に限り」ということでしたが、少なくとも、遠方アウェーのクラブは少しは考えても良いような気がします。
さて、それでは負けゲームの感想にでも行きましょうか!
まずは仙台さんから
マルキ、柳沢という期待していた攻撃の駒を失っての戦いとなり、かなりの厳しさを覚悟していたと思います。しかし、代わりに入ったであろう前線の選手(関口、赤嶺、太田選手でしょうか)が献身的なプレスを掛け続け、川崎の攻撃を遅らせることに成功していました。
後半17分には、中盤の高橋に代えて何とFWの中島を投入して4トップ(2トップ?)、手倉森監督は前線の圧力を意地でも維持してきましたし、攻撃にも厚みを加えてきました。
開幕戦の山形戦に比べて、左サイドのコミーからの攻撃が少なかったように思いますが、コミーの側にいた太田選手の運動量も多かったし、この前線の選手を抜いたとしても、中盤やサイドバックの選手が素早く襲いかかってくるディフェンスの執念が効果的だったように感じました。
今季は中断がなく、1ヶ月に7試合という月もあるなど、スーパー過密日程になります。この試合のような厳しいプレスディフェンスを今後も続けられるとは思いませんが、「この試合は特別な試合」だったわけですから、こういう方法もありだったと思います。
仙台の攻撃としては、リャンのFKが光っていました。前半にも2回は決定機がありましたし、決勝点も「良いところに上げてくるなあ」と感心して見ておりました。仙台にとって、唯一かつ最大の武器が発揮されたことで、勝利できたのだと思います。
なお、同点弾はオウンゴールに近く、仙台の攻撃に対する感想はありません。大事な点は、リャンから数点獲れる決定機を作っていたという点でした。
こうしたディフェンスの執念とセットプレーの能力に川崎は屈してしまったのかなと。
さてさて、前置きが長くなってしまいましたが、川崎の感想に行きたいと思います。
この手の試合に負けると、「気合いが足りない」、「気持ち負け」、「優しすぎる」等々の精神論が活躍します。まあ、敗戦によって私の気持ちが沈んだことは事実ですが、私としては「敗戦の分析」を淡々としたいと思います。
全体論から言えば、「連携の練習が全く足りていない」と思いました。
開幕戦(vs山形)で形ができていた時間が少々ありましたが(中盤の30分程度)、この時は、コミー、ケンゴ、楠神、ヤジ、ノボリの5人だけで攻め上がっただけです。彼らであればある程度のコンビはできたでしょう。しかし、バックラインからのビルドアップはからっきしダメでした。
1ヶ月も練習したので「お手並み拝見」といきましたが、この試合も全然ダメでした。ピッチコンディションは簡単ではありませんでしたが、意思疎通が全く上手くいっていないと見られるプレーが多発していました。
足元にボールが欲しいのに、前に出して、ラインを割ってしまう。
相手FWがプレスを掛けている選手へ平気でパスを出す。
ボランチが前線へのスルーパスを狙っても誰も動き出さない。
特に後ろのコンビネーションがバラバラと思いましたが、まあ、無理もないです。GKリッキー、SB祐介、CBヨコ、ボランチ柴崎と、7人中の過半である4人が新しい選手。連携ができていないのも無理はないです。
この犠牲者がヨコでしょうか?もともと危険なギリギリのパスを出す選手ではありますが、それが際立っていました。何度も相手にボールを渡してしまいました。
普通に守備のミスも頻出させていましたので(クリアの空ぶり、実質オウンゴール、危険な位置でのファウル等)、次の試合はキクでしょうかねえ。
ヨコをキクに代えることで、連携は少しは改善するのではないでしょうか?キクはイガとずっとやってましたからね。
でもって、攻撃の分析と行きたいところですが、ヤジと山瀬の2トップよりも、開幕戦のヤジ1トップで、3シャドーの方が良いように思いました。その方が生き生きします。楠神に代わって山瀬が入りましたが、そこには問題はないように思いました。
ただ、昨日は交代カードを間違えたと思います。
山瀬→田坂ではなく、アタッカーであるジュニでした。
そうすると、ヤジ→ジュニではなく、棗です。
ノボリ→棗ではなく、クッキーだったでしょう。楠神がいれば彼が良かった。
新チームで、ただでさえバラバラなのですから、せめてシステムは維持してほしかったと思います。
相馬監督ともあろう方がこんな采配ミスをするとは驚きですが、ジュニはケガ上がり、棗は新人ということで、田坂の安定性を取っちゃったんでしょうか?まあ、ご本人も反省しておられるでしょう。
なお、仙台が前から圧力を掛けていて裏にスペースが多かった割に、裏に抜け出すプレーが少なかった点が気になりました。イナや柴崎にボールは入っていたので、チャンスはいくらでもあったはずですし、できれば、イガやヨコが自分で持ちあがり、ダイレクトにスルーパスだって出せました。
問題は誰も裏を取ろうとしない点です。川崎でこの能力(というかセンス)に優れるのはジュニ、楠神、クロであります。彼らが出ていないとこうなっちゃうんですね。ヤジも抜け出せますが、フィニッシュまで行けてませんでした。スリッピーだったことも影響したでしょうか?
この動きをテセが出来るようになったことで、川崎の攻撃力が俄然上がったわけですが、今後は誰に白羽の矢を立てるんでしょう?
ルーニー(マンU)、ラウール(シャルケ)、イグアイン(レアル)、ビジャ(バルサ)など、「裏を取ろうとする動き」を本当に絶え間なく続けているスーパースターがたくさんいます。幾らでも見習う教材はあるわけですから、しっかりやってほしいと思います。
この試合はやや落胆する結果でしたが、個人的には今季はものすごく楽しみです。だからってわけではありませんが、今季は選手のプレーが良く見えるように2Fからの観戦が続いています。
コバ悠と谷尾、彼らは良いCFWになりそうな気がします。
ノボリや楠神もアタッカーとして伸びてきました。
福森、大島も超楽しみです。
雄大、棗、サネの大卒トリオも必ずややってくれるでしょう。
こんなシーズンは今までになかったです。
びくびくしないで、思い切ってやってほしいと思います。
結果 川崎 1 - 2 仙台
観客 15,030人
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