稲本選手
ようこそ川崎へお越しいただきました。
Jリーグの試合をDVDで数多く見たとのことですが、
「川崎のボール奪取からの素早い攻撃が自分に合っている」
「フロンターレは自分の長所を活かせるチーム」
なんと素晴らしい分析でしょう。
その通りです、稲本選手が来たのは必然だったのです。
では、稲本選手が加入した2010年シーズンのフロンターレを占ってみましょう。
その前に、2009年をデータで見てみましょう。
2009年のフロンターレの戦績は、
19勝7分8敗 勝ち点64 得点64 失点40 得失点差+24、でした。
図は2005-2009年のJ1リーグ全試合における、得失点差と勝ち点の関係を見た図です。モンテの時にご覧になったでしょうか?単純な線形での回帰分析で決定係数が0.9というすさまじい高さ。得失点差=勝ち点と言っても過言ではありません。
図に見られるように、フロンターレの●(水色)は概ね回帰線上にあります。つまり、フロンターレは得失点差通りの勝ち点を取ってきたチームと言えます。一方の●(赤)は各年の優勝クラブですが、2006年の浦和はすさまじい得失点差でぶっちぎりの優勝、2007と2009年の鹿島は得失点差に比べて高い勝ち点を獲得し、勝負強さを発揮しました。
フロンターレがこのまま回帰線上に居座り、優勝の勝ち点を70程度とするならば、得失点差は+36~+37を必要とします。2009年の+24に+12~+13を加えねばなりません。かなり大変です。
一方、2007と2009年の鹿島のように、回帰線より高い位置に行けるならば+30弱の得失点差で勝ち点70程度を獲得できると思います。
さて、稲本選手、小宮山選手が加入したフロンターレは、2010年シーズンにどんな戦いをしてくれるでしょうか?
2009年は開幕3戦ともコケました。開幕3試合で獲得した勝ち点はたったの2。最終順位を見ると、柏と千葉は降格、神戸もギリギリ残留という相手でした。この3試合、勝ち点を7も逃したと言えるでしょう。
それと、結局、勝てていない鬼門。ビッグスワン、日本平、九石Dで、勝ち点はたったの1。せめて1勝して4~5点取れれば何てことなかった。
これらの6試合、引かれて攻め手を欠いたところ、先制や逆転でリードを許して浮足立った等々、従来のフロンターレの弱点が出てしまったと試合だと思います。
しかし、稲本選手のミドルシュートでDFをおびき出す、小宮山選手のサイドアタックで攻撃のレンジを広げる、中盤で奪ったボールを素早く前線に運ぶなど、今季の攻撃メニューはバリエーションが広がるでしょう。
また、浮足立ちそうな時に経験豊富な選手がピッチにいることで、精神面も一段進歩できるでしょう。
ファイフロの会見で「ケンゴには高い位置でやらせた方がいい」、「やらせた方がいい」との発言。ケンゴに対してこうした発言ができる選手の加入は非常に大きいと思います。
今から、わくわく、ドキドキ、開幕が待ち遠しい!
ということで、昨年の問題の6試合のような試合で勝ち点を11~12点を上積みし、
最終的な勝ち点が75点前後となることを期待します。
独走優勝です!
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