『ゴールは偶然の産物ではない』を読んで。 | てっちゃんとコテッチャンのブログ

てっちゃんとコテッチャンのブログ

サッカー、Jリーグ・川崎フロンターレ、マラソン、旅行、温泉、グルメなど、様々な日記を書き綴りたいと思います。

てっちゃんとコテッチャンのブログ border=


『ゴールは偶然の産物ではない』


~FCバルセロナ流世界最強マネジメント~


2010年、最初に読んだ本である。
著者はソリアーノ氏、2003~2008年にわたり、FCバルセロナのCEO(最高経営責任者、副会長)を任された人物。バルサ復興の経営者である。


ソリアーノ氏が実践したクラブ作り(バルサ復興物語)が臨場感を伴って描写されている。非常に面白い。サッカークラブを経営する関係者は必読だと思う。川崎フロンターレがタイトルにあと一歩という状況で足踏みしているが、その原因などを想像するためのヒントが多く盛り込まれていると思う。



要点を簡単にいえば、サッカークラブ経営といえども一種のビジネス、一定の予算の中で競合クラブ以上のパフォーマンスを上げることが経営力としている。



では、どんなことに気をつければよいか?というと、



1、どんなクラブを目指すのか?
ビジネスに必須の目標設定だが、これは「ファンが求めるクラブ像を特定すること」と定義している。バルサの場合は、
・勝つこと、しかも、興奮するような巧みな試合をする
・地元カタルーニャを代表する誇りあるクラブ
この2点だそうだ。


フロンターレはどうだろう?
・攻撃サッカーで勝つ
・アットホームな雰囲気で地域密着
こんな感じか?Jクラブの中でも最も明確なクラブであろう。文句なしだ。


2、目標を達成する選手集め、若手育成
選手の能力=コミットメント×バランス×才能
と定義している。
・才能・・・技術、フィジカル、戦略の理解、予測能力、ポジショニング、協調性など
・コミットメント・・・一種のモチベーション、勝ちへのこだわり
・バランス・・・チームにおける自らの役割の理解
この総合力で選手を評価する。


フロンターレはどうだろう?
・才能は育成途上、J2から上がってきた以上は仕方ない。川島等の補強はしている。
・2003年の悔しさがMind-1となり、エネルギーがみなぎって2004年の独走優勝につながった。J1でのコミットメントは醸成中であったが、2009年の悔しさによって十分な水準に達したのではないか?
・バランスは醸成中である。
2009年まではどの項目も不十分であり、大幅な改善余地があるクラブであった。しかし、それぞれの水準はかなり上昇してきた。


3、3つの収入源の確保
最後に、こうしたクラブ作りには資金が必要なわけで、その資金を、入場料、放映権、スポンサーの3部門から確保する経営戦術が必要だそうだ。バルサは概ね均等らしい。合計4億ユーロ程度。


フロンターレはどうだろう?
「スポンサー>放映権>>>入場料」というクラブだが、観客が増え、チケット料金も席割を変えながら伸ばしてきた。これも発展途上だ。但し、すぐに解決できるものではない。スタジアム改築は大きなステップになろう。



ソリアーノ氏の視点でフロンターレを見てみると、2009年シーズンまでに優勝できなかったことは偶然ではないと思う。まだまだ機は熟していなかったと感じることができるからだ。しかし、クラブが目指す姿は非常にはっきりしている。これはフロンターレの最大の長所である。今回、高畠監督になったことで、この路線にブレはなかろう。


最大の問題は、選手の能力の項目の一つである「バランス」だ。ナビスコ決勝しかり、第32節大分戦しかり、日本平しかり、ビッグスワンしかり、ホムスタしかり、開幕戦しかり、ユアスタしかり。
「様子見」で入った試合は、リズムが悪く、ことごとくバランスを崩している。一方、良かった試合も「イケイケ」で上手くいっただけという感じもあるので、バランスという能力はこのチームの弱点と見ておくべきだろう。

この「バランス」、つまり、各自の役割の戦術理解こそが、2010年シーズンにフロンターレに求められる最大のポイントではないか?そういう意味では稲本という選手はうってつけの存在である。崩れた後でもバランスを取り戻してくれるリーダーだ。但し、各自のレベルアップに勝るものはないので、選手の練習が最重要だ。




最後にモンテについて。
・クラブが目指す姿は、堅守は明確だが、どうやって攻めるのかが不透明だ。
・選手の能力も、まだまだ育成開始といったところ。
・スタジアムも半分も空いている。

2009年は守り切ったことが残留につながった。確かにつまらんサッカーで観客は文句もあろうが、これしか方法はなかったと思う。2010年としては、攻撃のスタイルを作っていくことだろう。それでホームでもう少し勝って、観客を増やす。これができればJ1定着も夢ではない。




今日はこんなところで終わりとする。フロンターレの分析はいかがだっただろうか?

今後、別の観点で分析したり、データを用いた分析もしたいと思う。



にほんブログ村 サッカーブログ 川崎フロンターレへ

 にほんブログ村

にほんブログ村 サッカーブログ モンテディオ山形へ

 にほんブログ村

↑よろしければ、「ポチ」っとお願いします。