稲妻が光り、ものすごい雨が降っています。近年、多くなったゲリラ豪雨というものですね。今、家の近くの駅に降り立ったF君は心の中で思った。ゲリラ豪雨というのは、それほど長時間降り続くものではないので、駅で雨宿りをすることにした。
ちょうど鞄の中に入っていた本を取り出して読んでいたら、中身に夢中になり時間を忘れていた。どんな話かと言うと、前方後円墳に埋葬された王様が稲妻と同時に蘇り、現代の生活になじめずに苦労し、いろいろ面白い経験をするという、良くある話だが、意外とよくできていて、ついつい読み進んでしまった。
そうこうしているうちに、雨が止んだので家へ帰って行った。家までの途中には古墳があり、これが前方後円墳かどうかは分からないが、すごく暗い道になっており、いつも、あまり通りたくないと思うところだった。さっき読んだ本のこともあり、嫌な感じで歩いていると、案の定暗いところに誰か立っているようだった。ゆっくりと近づいて行くと妻だった。あまりの雨なので迎えに来たらしい。なんと優しい妻なのだと思いながら二人で家へ帰って行った。
