お教室コレクションのアンティークカップは英国の作品が主体ですが、いろんなハンドルの形状がありますね。
中には奇抜そうに見えるものもあるのですが、実用性に目を向けると、とても良く作られているなと思うことが多くあります。

皓斗もハンドルは抓むものと聞いて最初はそんなものなのか、と漠然と思っていたのですが、さまざまな作品のティーカップを実際に使っていくうちに、いやハンドルのリングに指を入れてもいいんじゃないか、むしろ指を入れることも視野に入れたデザインになっているのではないかと思うようになりましたね~。

今回は主に1800年代のアンティークカップを中心に、色いろんなハンドルと、ハンドルのリングに指を通して持ったらどうかという観点で見て行きたいと思います。


最初にご紹介するのは1840年頃の英国ヒルディッチのティーカップ。
ハンドルのリング頂点の二股になった親指のレストが特徴的。


画像に注釈をつけましたが、こうしてハンドルのリングに人差し指を通して持つと自然に収まりよくなりますね~。

※今回ご紹介する持ち方の注釈についてはあくまで参考ということでご理解くださいね。リングに人差し指を入れて持つ場合でも持ち方の違いがあるでしょうし、人によってはそもそも抓んで持った方が持ちやすいだろうなど、個人差があると思います。

そしてお次は1830年頃のミントンのティーカップ。


ハンドルが面白い形になっていて、始めてみた時は格好いい!なんて思ったものです。
この大陸のメーカーにはない英国らしさがまた何とも言えない味わい深さですね。

面白い形のハンドルだからといっても、実用性は高いですね。

お次は少し時代はさかのぼって1810年ほど。


左がバー、フライト&バー期ウースター、右がチェンバレンズ・ウースターのそれぞれ伊万里パターン。


シンプルな造形ですが、リングに人差し指を通すととてもしっくりなじみます・・・。
皓斗の指のサイズにマッチしているからかもしれませんが、先にご紹介した二つに引けを取らないどころかむしろ上回るほどの持ち心地の良さ。
この辺りは重心のバランスなども関係しているのかもしれません。

そして皓斗が個人的に指を入れて持ちやすいハンドルの最高峰として考えているのがフランスのセーヴルです。


カップが1885年焼成で絵付けが1886年、ソーサーは焼成・絵付け共に1880年の作品。
ブリュ・ニュアージュ(クラウテッド・ブルー)のペイールですが、この面白いハンドルの造形は竹や樹木をモチーフにしたのだとか。
現代のペイールのカップはまた少し造形が変わっているのですが、皓斗は1800年代の作品がとてもフランスらしい洗練されたスマートさがあって良いなと思いますね。


英国の作品とはまた違った方向で凝った造形のハンドルですが、リングに人差し指を入れて持った時の安定感と持ち心地の良さは本当に素晴らしいの一言。
こちらは少し小ぶりなコーヒーカップ&ソーサーですが、なんと140gと圧倒的な軽さを誇ります(現代のカップ&ソーサーは軽くて230g位、重いものだと330g位)。
この軽やかさですから磁胎の薄さも相当なもので、カップに唇を付けた時の心地よさもまた格別に素晴らしいもの・・・。
仮に左手をカップに添えずにハンドルを抓んで持つならば、これくらい軽いカップだと良いなあと思うところです



実際に持ってみないことには分からないもので、写真ではなかなかお伝えしきれないのが残念な限り・・・;;
レッスンではさらに多くの資料をお出しして、実際に見て触って手に取って体感をして頂くようにしていますよ~。
10月と11月の秋のイベントレッスンでは、こうしたカップもお出しますので、楽しみにしていてくださいね。

次回は現代編ということで、さらにいろんなティーカップを見て行きたいと思います。
引き続きよろしくお願いします♪


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