クロック ダンピング抵抗による調整 | tearicase@blog

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私が経験したオーディオ改造に関する記事を書き留めています。
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小ネタです。
 
ダンピング抵抗によりクロック振幅の調整方法を簡単に説明します。
クロック出力に抵抗を直列に入れるだけです。これを調整することにより、より繊細な空気感が出るようになります。ただ、どれだけの抵抗値を入れるか…が難しいのですが、同じ周波数クロックでも使用するクロックや電源環境によって違うようです。(私も試行錯誤中)
 
写真はZ3 AK4490版ですが、私が使用したMEMSでは10Ω~20Ωの間が良さそうです。
増やしていくとくっきりした輪郭の音、空間表現がより繊細になっていき…適正量を過ぎるとぼんやりした音になっていきます。なお、細かく抵抗値を刻む場合は直列で2つの抵抗を入れても良いです。最終的に1つの抵抗にするにしても、先に大体の適正値を探しましょう。
 
ES9038Q2Mの外部クロック (非同期モード) でも同様に調整できます。Z3 ES9038で100MHzのMEMSを使った際は…抵抗なしだと96kのFLACがブツブツ音でまともに再生できませんでしたが、30Ωを超えたあたりでたまにプツプツ言いながらも何となく再生できるようになり、50Ω~60Ωで綺麗に再生できるようになりました。
 
注意点として、あともうちょっと…という時は我慢して聴き続けてみて下さい。エージング?が進むことにより、訂正範囲に収まる場合があります。