「フォルトゥナの瞳」ガツガツ読みました | 本の話がメインのつもり

本の話がメインのつもり

気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

フォルトゥナの瞳/新潮社

一気読み:ワクワクワクワクワクワクワクワク /5
泣ける:202020 /5


百田尚樹さんの
「フォルトゥナの瞳」を読みました。


木山慎一郎は
その日不思議な光景を見た。
つり革につかまる男性の
指が透けて見えたのだ。

数日後、今度は全身が
透けて見える男性を見つけてしまい
慎一郎は後をつける。
すると、その男性はバイクにひかれて
即死してしまった。



百田氏の小説、
面白いんですよね。

テレビに出始めてから
変わった方だなーと思いながら
遠巻きに見てる感じでしたが
小説はほんと「ザ・エンターテイメント」って感じの
一気に読めるものが多くて好きです。

こちらもそんな感じでした。

主人公の慎一郎は
死の近い人間が透けて見えてしまうのですが、
ちょっとしたきっかけを与えると
その死を回避させてあげることもできる。

交通事故なんかだと
0.1秒くらいのタイミングのズレを生じさせるだけで
防いであげられる。

話しかけたり、その人の興味をひく行動をしたり
たったそれだけで
人を死から救えるんですね。

ところが、
未来を変えてしまった慎一郎には
がっつり制裁がくだるわけです。

目新しさを感じる設定では
ないかもしれませんが
ここが百田氏のエンターテイメント小説の
すごいところで
主人公には次々と悩ましい出来事が生じ
最後までまったく飽きることがありませんでした。

久々にガツガツ読んだお話でした。
そういえば、最近エンターテイメントな小説を
読んでなかったなーと。
こういうのもやっぱり面白いですね。