「言えないコトバ」鋭い言葉観察 | 本の話がメインのつもり

本の話がメインのつもり

気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

言えないコトバ (集英社文庫)/集英社

笑:48484848 /5
あるある:笑2笑2笑2笑2 /5


益田ミリさんの
「言えないコトバ」を読みました。


いつも自分が使っている言葉と
ちょっと違う言葉って
使いづらい、というお話です。

例えば、「おひや」とか。
子供頃から「おひやください」とか
言ってる人は
まぁ、いないと思うんですが、
みなさまはどこかで覚えて
さして抵抗なく使っているっぽいんですよね。

私は「お水ください」って言いますが、
同席者が「おひやください」って言っても
考えることなくスルーしてたと思います。

ところが益田さんは
そこに疑問を感じて
なかなか「おひや」という言葉が
使えないそうです。

「おひや」という言葉を使っている人は
一体いつ「おひや」に出会い
いつ使い始めたのか、と。

他にも
ズボンのことを「パンツ」と呼んだり
飲食店を出る際に「お会計」と言うか
「おあいそ」と言うか「チェック」と言うか……
そんな様々な言葉に対する敏感すぎる考察が
くすくす笑いを誘ってくれる1冊でした。

「そういえば!」って気づかされること
多かったですね。

わたくしなんか、人間と話すよりも
活字を読む方が圧倒的に多い
ひきこもり者なので
時折、話し言葉ではなくて書き言葉を
口走ってしまうことがあります。

しかも書き言葉って
漢字の読み方が間違っていたりするパターンが
多いんですよ。
普段口にしないから
誰も訂正してくれない……。
ますます相手が「?」となりますよね。

そういえば、
結構最近まで「如才無い」を
「みょさいない」と頭の中で読んでました。

それはさておき、
新しい言葉に出会っても
それが自分に似合っている言葉なのか
一度ちゃんと考えてから
使いたい思いまいしたよ。

益田さんのように
言葉に鋭い人には
奇妙に感じられてしまうかも、ですね。