「民王」 政治+コメディ?!  | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

民王 (文春文庫)/文藝春秋

政治の話:15151515 /5
笑:プップップッ /5


池井戸潤さんの
「民王」を読みました。


日本の首相・武藤泰山の前には
ねじれ国会、解散
国土交通大臣の失言と
難問が山積していた。

国会で憲民党の蔵本にネチネチと
質問を受けていたそのとき
突然、息子の翔と体が
入れ替わってしまった。

一方、友人の経営する六本木のクラブで
遊んでいた翔も
突然の入れ替わりに驚愕する。
「国会じゃんよ!」



読書会で拝見した本です。
最近、積読が多すぎて
いっぱいいっぱいですよ。

こちらは今話題の
池井戸さんの作品です。

政治にコメディの要素という
ちょっぴり新しいジャンルですね。

父と子の体が入れ替わってしまって、
突然、漢字もまともに読めない大学生が
日本の総理になってしまいます。

そして、おっさんくさい言葉遣いの
大学生となってしまった父・泰山も
就職活動、大学の講義と奮闘します。

体が入れ替わってしまうというのは
ややベタな設定なのですが、
政治が絡むというのが面白いですね。
この世界には疎いので
親しむきっかけになりそうです。

そして日本を担う多くの人々への
アツいメッセージともとれる
終盤の展開も、「よし、がんばるぞ」と
前向きな気分にさせてくれますね。

なかなか面白いお話でした。
ありがとうございます。