「狂気という隣人」これが、精神科医の現場……! | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

狂気という隣人―精神科医の現場報告 (新潮文庫)/新潮社


知らなかった:51515151 /5
怖い:ホラーホラーホラー /5


岩波明さんの
「狂気という隣人」を読みました。


読書会「こわいほん」で
存在を知った本です。

精神科医である岩波氏の
精神病院の現状(10年近く前の出版ですが)を
訴える1冊です。

現在、統合失調症と呼ばれていますが
当時の精神分裂病の症状や
その治療について
詳細なエピソードを交えて解説されてます。

現在の現場がどういう状況なのか
わかりませんが、
当時は精神科と他の科に壁があって、
治療が遅れたり、
満足な対応ができなったりと……
そういうこともあったらしいです。

ちまたで聞きかじって
精神の病が内臓の病気、怪我と同じで
きちんと治療すればよくなったり
症状が改善するというのは
理解していたつもりですが、
具体的な話を読むと
また目からウロコなお話です。

自殺を選んでしまうとういのも
胃が悪くて吐いてしまうとか
風邪で鼻水が出るというのと
同じように病気による症状の1つなんですよね。

体調が悪ければ
薬を飲もうとか、病院に行こうとか
考えるのですが、
治そうという意思が奪われることがある病って
本当に恐ろしいです。


――余談ですが、
以前、具合が悪くて病院へ行き
精神安定剤的なものを
処方されたことがありました。

私自身は「なぜ?」って感じでしたが、
おとなしく飲み続けてたら、
体調もよくなったので
お医者さんの見立て通りだったんだろうと思います。

これ、自覚症状ないんですね、ホント。
こわーい、です。