近江栗大福 / たねや | 本の話がメインのつもり

本の話がメインのつもり

気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

昔ぬいぐるみにつけていた名前 ブログネタ:昔ぬいぐるみにつけていた名前 

――長い話になりそうですね。

ぬいぐるみではないですが
イベントでもらった犬の形をした風船に
名前をつけました。

アックです。
理由は忘れました。

確か小学校2、3年生くらいだったと
思います。
妹は幼稚園児だったのは確かですね。

当時はいろんなものに名前をつけては
ごっこ遊びに使ったり
外に連れて行ったりしていました。

しかし、つけられた名前も
どんどん忘れられ
「この子は魔法が使えるのね」
「この子はお父さんもお母さんもいないの」
「村で一番美人でモテるのはこの子ね」
――という、設定も次々と変わって行きました。

イベントで犬の風船をもらい
当時、犬が飼えなかった私たちは
大喜びで名前をつけました、”アック”と――
しかし、その瞬間
思ったのです。

また、忘れてしまうんだ……。

そして想像しました。
会社に行って、働いて
結婚して、子供がいる自分が
(当時はそうなると信じていました)
アックのことを覚えているという想像。

かわいかった。
嬉しかった。

――いや、無理だ!
フワフワと無邪気に浮かぶアック……
絶望感が足元から這い上がってきます。

大人になってしまうんだ。
全部忘れちゃうんだ。


――いや、いや、
本当に無理なんだろうか。
無理だと決め付けるから
無理なのかもしれない。

もしも、アックのことだけ――
この子だけなら
未来に連れて行けるんじゃないか?

アック!
アック!!
私、絶対に忘れないよ。


――まぁ、そういうわけです。

最近、妹に言ったら
「はぁ!? 何なの?」って
言われました。
妹も「忘れない」って約束したのになぁ。
子供の心を失った大人に成長したようですね。



あ、長い話でしたが、
今日のお菓子です。







たねやさんの近江栗大福です。









素朴な感じの
ぽこぽこしたお餅に
ぎっしり粒餡、そして栗が丸ごとゴロッと
入っています。








食べ応え満点!

秋になり何となく活動開始な
”いもくり大好き倶楽部員”
(いもくり好きによる倶楽部)
としては全力で推したい大福ですね。

来年も忘れないよ、
近江栗大福。