- 蚊がいる (ダ・ヴィンチブックス)/メディアファクトリー
笑:/5
あるある:/5
穂村弘さんの随筆集
「蚊がいる」を読みました。
L25や週刊文春などに
連載していたエッセーが
たっぷり70編も入っています。
装丁もまたすごいですね。
かゆくなりそう……。
そして内容も穂村弘さんの
ふわふわワールドを
いっぱい堪能できる1冊でした。
相変わらず
おお~っと共感して
うふふっと笑ってしまう文章ですね。
実話なのか、
妄想なのか……。
不思議な世界です。
お店のマスターと
常連っぽい会話をする人々の観察や
会社の飲み会に苦痛を感じる話など
「わかるっ」と思わせつつ
自分ではここまで観察できる気がしない。
そして納豆の入れ物の話、
薄いビニールをはがして
たれの袋を破ってかけて……というのが大変なのに
いつまで同じようなパッケージなのか
――という話なんですが、
やはりそんなに大変じゃない気がします。
納豆はあのきわどくも面倒な
作業も入れての納豆だと思うんですよ。
逆にあの行程がなかったら
自分専用の納豆じゃなくなってしまう
気がするんですよね。
あのパッケージに煩わされる行程を経る事によって
「私の納豆」になると思うんです。
――って穂村先生に
お手紙を書こうかと思うんですが
どうでしょうか。
とってもおもしろかったです。