「幽霊人命救助隊」まだまだがんばれると、思えます | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

幽霊人命救助隊 (文春文庫)/文藝春秋

笑える:プップップッ /5
泣ける:000000000 /5


高野和明さんの
「幽霊人名救助隊」を読みました。


受験に失敗し、自殺をした高岡裕一は
気が付くと
断崖絶壁を登っていた。

登り切るとそこには三人の男女が
いて、ここは天国だと言い出す。

混乱していると
パラシュートで”神”が降りてきた。



ブロ友さんの
Mirokuさんに教えていただきました。
いつもありがとうございます!


自殺してしまった4人の男女が
神の指令で自殺志願者100人を
救助するというお話です。

いわゆる”幽霊”なので人には見えず、
自殺志願者の周りで
何とメガホンを持って応援します。

そのコミカルな状況に
思わずクスッとしてしまうんですが、
自殺志願者の状況には
涙を誘う深刻なものもあります。
さらに主役の幽霊4人の自殺事情は
涙腺を直撃してきますよ。


面白かったです。
”自殺”というテーマは重いのですが
幽霊の4人が自殺者をあの手この手で
説得する姿がとにかく面白い1冊でした。

「そんなバカな」という状況も
たくさん出てくるのですが、
このバタバタな雰囲気だと何でもOKな
気がしちゃいますよ。

がんばるぞ、と
前向きになれる作品でした。
Mirokuさんご紹介ありがとうございました。