「BOX(ボックス)!」アツい青春に泣ける | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

ボックス!/太田出版

アツい:1717171717 /5
感動:424242 /5


百田尚樹さんの
「BOX!」を読みました。


高校の英語教師である耀子は
電車の中で喫煙している他校生たちを
睨み付けた。

それが原因となり絡まれた耀子は、
恐怖で泣きそうになる。
そこにふらりと少年が現れ、
目にとまらない動きで他校生たちを
全員倒してしまった。

風が吹きぬけたようだと耀子は思った。



先日読んだ「リング」の影響で
読んでみました。

ボクシングのお話です。
2010年に映画化もされているようですね。

練習嫌いの天才ボクサーの鏑矢と
その親友で気弱な優等生の木樽。

2人が高校のボクシング部で
活躍するお話です。

初めはいじめられっこで
ケンカにも勝てない木樽が
ひたすら努力を続け
強くなっていく様子は圧巻です。

最初から強い天才・鏑矢の方はというと
練習してなくても
カッコイイ活躍を見せてくれます。
様々な事件をきっかけに
鏑矢の方も成長していくのですが、
この辺、物語の核心ですかね。

ボクシングのことなんて
全然わからないのですが、
同じくド素人の英語教師・耀子が
顧問の沢木や部員たちに質問する形で
ルールも分かりやすく伝わってきます。

最後、泣けますね……。

表舞台に出てくる天才と
出てこない天才。
今までのスポーツ史に
埋もれていったのかもしれない天才たちに
思いを馳せずにはいられません。

映画の予告を見たのですが、
ネタばれすぎてちょっと笑いました。
最後までのあらすじ全部追ってます。

5分で分かる映画「ボックス!」状態。

読む予定がある人は
見ない方がいいかも、ですよ……。