- 銀漢の賦 (文春文庫)/文藝春秋
男の友情:/5
- 感動:
/5
葉室麟さんの「銀漢の賦」を
読みました。
月ヶ瀬藩の日下部源五は、
家老松浦将監の
様子がおかしいことに気付く。
家老まで登りつめた男だったが、
将監は源五の幼い頃の親友だった。
わけあって源五の方から
絶縁していたものの
先のない病だと聞き、
将監の命を賭けた計画に
協力する覚悟を決める。
以前「蜩ノ記」を読んだとき、
さんまるさんにコメントで
存在を教えていただきました。
「蜩ノ記」と雰囲気が似ていますね。
志し高い武士の姿がカッコイイ一冊です。
家老と郡方役、そして農民という
身分の差を超えた3人の友情、
そして真に藩を想う将監の
障害の多い計画……。
いいですね。
アツいですね。
子どもの頃のエピソードと
老境に入った「現在」が
交互に語られる構成になっていました。
葉室作品の雰囲気
好みかもしれません。