「ばらばら死体の夜」ネタバレかもです。 | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

ばらばら死体の夜/集英社

怖い:46464646 /5
引き込まれる:515151 /5


桜庭一樹さんの
「ばらばら死体の夜」を読みました。
ブログ友達のnaminnieさんにお借りしました。

以下、ネタバレ入ってるかもです……。


金がなく、古本屋・泪停の2階に
下宿している女は
大家と古本屋の客の話を
爪の手入れをしながら聞いていた。

やがて、男が女の部屋までやってきた。
かつてここに下宿していて
今は大学の講師をしているらしい。
男は一方的に話をして去っていった。

だが、その夜、
男はまた女の部屋に
やってきたのだった。


プロローグが
死体を切り刻むというシーンです。

誰が誰を切り刻んでいるということは
明記されていなくて
不注意な私は
ちょっと錯覚に陥ったようです。

そういう叙述トリックだったのかしら?
確認してませんが……。
(もしそうだったら、これ、ネタバレですね)

そして、
そこへ至るまでの物語が
始まっていくわけなのですが
結末がわかっていても
気になって読みすすめてしまう
魔力があります。

桜庭作品の幅広さに
改めて驚かされます。

かわいらしい「GOSICK」シリーズと
同じ作者さんとは思えない
ですね。

他の方もおっしゃってますが
直木賞受賞作品の「私の男」の系統ですかね。

泥臭い狂気に
引きずり込まれるように
夢中で読んでしまいましたよ。

naminnieさん、
いつもありがとうございました!
長らくお借りしてしまってスミマセン。