「QED~flumen~九段坂の春」昔の話。 | 本の話がメインのつもり

本の話がメインのつもり

気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

QED~flumen~ 九段坂の春 (講談社ノベルス)/講談社


うんちく:食食食 /5
登場人物裏話:笑2笑2笑2笑2 /5


高田崇史さんの
「QED~flumen~九段坂の春」を読みました。


「九段坂の春」
 九段坂中学の2年になって、また桑原崇という男子と同じクラスになった。
 彼は流行のアイドルのことも知らないし、親しい友人もいない。いつも静かに
 本を読んでいるだけだった。

「北鎌倉の夏」
 雪ノ下女学院高等部1年の棚旗奈々は帰宅途中、友人たちと遠回りをし、
 散策とおしゃべりを楽しんでいた。鎌倉宮では本当に幽霊が
 出るという話題になり――。
 
「浅草寺の秋」
 浅草寺の裏手で男女の遺体が発見された。刑事の岩築は
 毒物での心中事件とみたが、分からない点も多くある事件であった。

「那智瀧の冬」
 福森麗奈は朝の熊野灘の海岸線を散歩しているとき、
 小舟に乗せられ、手足も顔もが赤く腫れ上がった遺体を
 発見してしまった。それはまるで天狗のようであった。


QEDシリーズの主要登場人物たちが
まだ学生だった頃のお話が
連作短編になっています。

お互い知り合う前のはずなのに
メンバーの深い「縁」を
感じずにはいられない一冊でした。

タタルさんが
案外、普通に中学生していて
一番おもしろかったです。

スピンオフ(?)の「毒草師」の主役
御名形さんたちや
脇役の活躍も見逃せないですね。

今回はタタルさんの登場が
限られているからか、
いろんな人が普通に
ウンチク語るシーンがあり、
すごいと思いました。

タタルさんだけの特殊能力かと
思ってましたが……。

この本の登場人物は歴史関係に
強過ぎて驚きます。

次回作も楽しみです。