「長崎乱楽坂」何となく、いい | 本の話がメインのつもり

本の話がメインのつもり

気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

長崎乱楽坂 (新潮文庫)/吉田 修一

物悲しい:かなしいねかなしいねかなしいねかなしいね /5

青春:☆☆ /5



吉田修一さんの

「長崎乱楽坂」を読みました。



三村の家は二男の文治が

取り仕切り、

長男の龍彦は下平に一端の組を

構えていた。


正吾を初め文治を慕う若い衆が

三村の家を出入りし、毎晩のように

酒宴が開かれる。


駿はそんな刺青の男たちを見て

育った。

そして、離れに不思議な声を聞くようになる。



吉田修一さんの作品を

もっと読んでみたくてチョイスしました。


やはり既読作品同様に

暗い印象の作品でしたが、

読後感はそこまで悪くないです。


そいういう筋の家で生まれ育った少年が

大人になるまで、

そして三村という家が没落していくさまを

文学的な香りを伴って描かれています。


わりと好きな作品ですが、

何が気に入ったのか自分でも

よくわかりません。


何となく「いいな」って感じです。


少年が成長していく話という

ジャンルが好きなのかも。


何だかわかりませんが、

吉田作品を

もうちょっと追いかけます。