物悲しい: /5
青春: /5
吉田修一さんの
「長崎乱楽坂」を読みました。
三村の家は二男の文治が
取り仕切り、
長男の龍彦は下平に一端の組を
構えていた。
正吾を初め文治を慕う若い衆が
三村の家を出入りし、毎晩のように
酒宴が開かれる。
駿はそんな刺青の男たちを見て
育った。
そして、離れに不思議な声を聞くようになる。
吉田修一さんの作品を
もっと読んでみたくてチョイスしました。
やはり既読作品同様に
暗い印象の作品でしたが、
読後感はそこまで悪くないです。
そいういう筋の家で生まれ育った少年が
大人になるまで、
そして三村という家が没落していくさまを
文学的な香りを伴って描かれています。
わりと好きな作品ですが、
何が気に入ったのか自分でも
よくわかりません。
何となく「いいな」って感じです。
少年が成長していく話という
ジャンルが好きなのかも。
何だかわかりませんが、
吉田作品を
もうちょっと追いかけます。