「工学部・水柿助教授の解脱」最終巻…… | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

工学部・水柿助教授の解脱/森 博嗣

ほのぼの:♪♪♪♪ /5

解脱?!:驚驚驚驚 /5



森博嗣さんの「工学部・水柿助教授の解脱」を

読みました。

Mシリーズの最終巻です。



ミステリ作家になり印税で使えきれないくらいの

お金を得た水柿君と須磨子さん。


家を改装したり、それぞれの趣味に費やしたり……

それでもやっぱりお金はどんどん入ってくる。


そして2人はシェルティの子犬を飼う事にした。

パスカルと名づけられた子犬に水柿君も

須磨子さんも夢中になった。



相変わらずゆるゆるの笑いで

楽しませてくれました。


今回はお金持ちになった後の2人の生活が

描かれています。

「お金が使い切れない」と、連発してますが、

全然嫌味に聞こえないのが不思議。


何だかお金持ちなのに感覚が庶民っぽいんですよね。

ヤマナカでたこ焼きを半分こして食べたり、

毎日スーパーで買い物したり、コンビニのおにぎりを

食べたり。


何だかほのぼのしてて、私の理想の金持ち像かも。

投資とか株とか先物とかやってハラハラしたくない。

そもそもそういう器でもないですし。


本をいっぱいかってダラダラ読んで、

コンビニでお菓子買って、

週末は友達とお金の心配せずにケーキを3つくらい食べたり、

ピエールマルコリーニのパフェ(←高いっ)を食べたり。


小さな夢がふくらみますね……


その前に私にはお金などないのですが。



そして水柿君の新しい家族パスカルのかわいがりっぷりも

ほのぼの要素のひとつで、

「うちの子が一番かわいい」を地でいってます。

ひとごとじゃないかも、だけど笑えます。


最後の数ページが混沌としていますが、

それもまた”らしい”感じでおもしろいかも。


Mシリーズ、ここで終わりなのが残念ですが、

おもしろかったです。