「若葉のころ」ゆれ動く男心 | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

若葉のころ /長野 まゆみ
凛一の一途さにきゅんきゅん☆あったか気分あったか気分あったか気分 /5

めでたし:甘甘甘甘 /5

長野まゆみさんの華道家の跡取凛一くんを

めぐる恋愛(注:BL)シリーズの4作目、最終巻

「若葉のころ」を読みました。



大学に入学し、祖母の家を離れて

従弟の正午(まひる)と暮らし始めた凛一。


ある事件で心理的にダメージを負ってしまった正午は

ずいぶんと回復してきたものの、まだ凛一と心を

通わせてはくれないように感じる。


そんなぎこちない日々に海外の学校へ入学し、

久しく音信のなかった有沢がいきなり

姿を現した



4冊を通してもそんなに長いお話ではないんですが、

最終巻というのはやり感慨深いですね。


華道の家元の孫で跡取りの凛一が

氷川に恋をして紆余曲折、他のいろんな男に誘惑され

目移り(?)しながらもやっと自分の気持ちに

むきあえる、そんな最終巻。


恋愛の話が表面に出ていますが、

この作品は家族との関係も優しさいっぱいに

描かれていてほっこり癒されます。


今回は若くして亡くなった凛一の母親について

ちょっとしたエピソードが書かれています。

なかなかグッとくるお話でした。


この作品、見所はたくさんありましたが、

「男同士の恋愛にきゅん」

「家族愛にほっこり」

「自然描写にうっとり」

の3点にまとめてみました。


バステトさんステキな作品のオススメ

ありがとうございました。