鹿: /5
「にほん昔話」好きに……: /5
ジャンル不明: /5
万城目学さんの「鹿男あをによし」を読みました。
神経が細い、嫌なことがあるとすぐに腹をこわす、
そんな「おれ」が付属していた研究室の教授にいわれて
奈良にある女子高の教師になることに。
9月にはじまった新学期で、さっそく堀田イトという女の子に
目をつけられてクラス総出の嫌がらせを受けてしまう。
すっかり参っているところで「おれ」は鹿に
話しかけられた。
「さあ、神無月だ――出番だよ、先生」
ファンタジーですか、どうでしょうか。
発想がかなりおもしろい独特の世界観を満喫できました。
これを映像化しようとするとは
思い切った事をしましたね、フジテレビ。
柳田邦夫さん、好きです。
いや、子どもの頃から「にほん昔話」に
釘付けでした。
そんなわけでこの手の題材はなかなか楽しめました。
この話は神様は直接関係ないですが、
昔話っぽいお話がベースになっています。
その昔話に現代の代打教師の「おれ」や何を考えているか
分からない堀田イト、その他の教師たちがどんどん
巻き込まれていきます。
教師をやることを通しての「おれ」の精神的成長や
堀田イトの迫力ある剣道の試合などの見所もバランスよく
入っていると思います。
なによりも鹿がいいです。
妙にダンディーなしゃべり方をする一方で
糞をポロポロといっぱいしていました。
鹿、いいなぁ。