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嘘のなかのホント

フワフワとした感覚を、だれもが感じているだろう。最近芝居が終わったが、イマの時期にそれを手がけている人は 大変だと思う。見に来てくれるお客のことを思うと嬉しい限りだが、これだけ余震があると、さすがに集中できないこともあるだろう。しかし、沢山のお芝居が上演され、また、多くのお客さんが見てくれてる。映画は百年そこそこだが、芝居は、二千年どころではないのだ。どのような状況でも、身一つで成立させられるもの。その力強さにうたれる。最後は言葉のちからを信じている。
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2011/04/12

とりやまだもの-110409_152436.jpg…読書のジャマ
とりやまだもの-110405_211044.jpg…夜の柳橋

桶MUGI

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なんね?

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地震…自信

『オトカ』が終わり、3月もまた終わる。地震だけでなく激動の三ヶ月が過ぎた。お正月に義理の祖母が亡くなり全てが変わり始めた… 体の弱った父親に代わり喪主を勤めた。宇和島に着いてからの五日かん、殆ど寝ることなく、親戚の力を借りながら初七日の法要を済ませた。そのまま、『風のほこり』の稽古に合流。稽古は十回くらいだったろう。その間、カラグミに連絡して、休団の旨伝えた。宇和島のお墓、持ち家の処理、実家の父親の具合を見ると、このまま春公演をやるには、支障が大きすぎると判断したからだ。しかし、カラグミからの返事としては、1月の給与からはらう気はないとのこと…風のほこりのギャラがあるだろうと…愕然たる思いで、しかし続けられないのも事実。かくして、収入ゼロの暮らしが始まった。不思議なタイミングでCMが一本入る。おばあちゃんの葬儀が終わった晩にその依頼はあった。執り行った法事のご祝儀におばあちゃんが授けてくれたと感じた。風のほこりが無事に終わり、楽日の次の日、コマーシャル撮影… 以前から頼まれていた『オトカ』公演の稽古まで二週間、必死でバイト探し。…十年近く、唐さんは滞りなく、給与を出してくれた。本当に感謝しているが、しかし、ステージは、間違いなく次へ進んだ。これからは独りで進んで行かなければならない…だが、現実は厳しい。バイトは、やはり、どうやっても見つからない。 キシモ神の御住職に、春公演休団のお知らせに伺ったのもこの時期だった。カラグミのキシモ神公演は、この方の御好意で成立している。細部の引き継ぎをしなければならない。その席で、亡くなったおばあちゃんのお話しなどお伝えした。実家のお寺も日蓮宗である。(キシモ神、法妙寺さんは、日蓮宗です)自分が日蓮上人とたまたま同じ誕生日であることは、この方から教えて頂いたこともあり、以後いろいろとお話しを伺っている。その席で、「お墓を管理して、お花を販売している、お寺のおばさんが今度の夏で引退したいので、後を引き継いでくれる人を探している」と伺った。 さて、『オトカ』の稽古は始まった…そして、3月11日の あの震災である…芝居が 上演されるのかは、ぎりぎりまでわからなかった。プロデューサーは最後まで、大変な思いをされたと思うが、なんとかその公演も終了し、私も貧乏しながら、生きている。そして、不思議な巡り合わせで、この夏から、墓守りをする方向に進んでいる。この間、傍らにいつも、亡くなったおばあちゃんが居たような気がしている。世の中の震災と、私の地震…細い一本の道をおばあちゃんが懐中電灯で照らし、導いてくれている…そして、それでも居てくれる、何人かのひとたちに、助けて貰っている。
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『オトカ』終了鈹

一ヶ月程のプロデュース公演であったが、大地震のこともあり、忘れられない芝居になりそうだ…
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架空の家族は、ホントの親戚のように、別れがたくなる。

むきだし

昨夜始まった『オトカ』公演も明日でおわり…私はむきだしの状態となる。サミュエルジャクソンが「俳優は、一生無職ということ」と言ったのが、ビンビンと響くビックリマーク この国もまた、地震で傷口は塞がらないむきだしが続く…若いころ旅公演で、乾いた風を感じるのが好きで、皮膚はいつもカサカサだった。河原コジキをかっこよく感じた。精神的なコジキであれ、それを続けることは、相当困難である。だが、カッコイイ大人を目指すところは変わらず持っていたい。
とりやまだもの-110325_184642.jpg初日まえ、緊張感ただよう楽屋にて…

予震

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あれ…揺れてる…!?

黒髪、その2

その新聞記事である…
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黒髪

男の二倍程の幅と背丈の 美しいおんなが、電車に乗っていて、幽霊だという…そのおんなは、時々物言わず現れ、消えたあとしばらくすると、決まって火事が起きたり台風が来たりする。夜中の2時から3時のあいだ、静まった街中で「ツナミだよぉ」 という微かな声が段々とちかずいてくる、あのおんなの声だ。三度程聞こえたあと、暫くして「ほほほほほ…」とけたたましい笑い声ビックリマークそれも遠退いて、やがて、大火事が起きた…
鏡花の『黒髪』という短編であるが、このあと主人公が翌日の新聞を見ると、火事で焼かれた範囲の地図が載っていて、それは、日本髪のおんなの姿をしていた…という話である。こないだの 3月十日の夜、ふと思い出し、この「津波だよお」を思い出し 読みながら寝た。そして次の日、あの震災である…なにか自分のことで話できずにいたが、偶然にしては気持ち悪い。 この話は、訳がわからない。そこが好きだ。この時代にこんなわけわからんものがあって、私をひきつける…
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