桃李への小道~リーダーシップ⑥<過去から学ぶ予測される未来 ドメイン戦略編> | チームスキル研究所のブログ

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チームスキルとはメンバーとチームが、最高のパフォーマンスと、更なる成長に向け、変化し続けるために必要なスキルの総称です。

 これを身近に感じたのは、日本の液晶業界の変遷

でした。「2011225 – NEC25日、中小型液

晶パネルの製造を手がける完全子会社「NEC液晶

クノロジー」の株式の70%を、中国の液晶大手、

天馬微電子のグループに売却すると発表した。」

記事でした。ついに液晶の生産の中心が中国に移っ

た象徴的出来事だと思います。

 日本の液晶技術は、まず韓国へ流れていきまし

た。日本人の技術者が土日に韓国にプライベート

に出張して技術指導をしたり、定年した技術者が

韓国メーカーに採用されて、韓国へ液晶技術が流

れていきました。ほどなく、国内での液晶の展示

会で、韓国メーカーの方が流暢な日本語で講演を

しはじめました。



 その頃、アメリカでは軍事用などの様々な駆動

形式の高精細液晶の研究開発が行われていました。

学会での発表はアメリカ人でしたが、企業、大学

の研究室で日々研究開発を行っているのは、本土

の中国の人達でした。

 すでに台湾ではアメリカ帰りのPHDやMBA

が会社を興し、液晶を製造していたのですが、中

国ではまだまだでした。しかしながら、シンセン

の国有液晶会社の方々が、アメリカに留学した

PHDと学会で談笑していたのを思い出します。



 中国人のPHDに何故アメリカにいるのだと尋

ねるとbetter than chinaと答えていました。中国

自体が安定すれば、中国に戻る意思があるのだと

思えました。そして2月の新聞記事を見ました。

まさに予測された未来が目の前に広がっていました。



 私の住む地域には多くのメーカーがあり、フイット

ネスクラブに来る人たちも多くはメーカーで働いて

います。しばらく顔をみかけないと思うと必ずと

いう程中国出張、さらには赴任者も出始めました。

 昔は技術者の出張と言えば、アメリカ、ヨーロッ

パだったのになと思い起こしました。いまのところ

日本人社長だそうですが、そのうち中国人が社長に

なるのでしょう。このトレンドが続けば、さらには

ちょっと中国に契約社員として工場に出稼ぎにとい

う日が来るかもしれません。

しかしこれらは予想できる未来だったと思うと残念

です。ブルーオーシャン的な戦略を考えていく必要

があるのではないでしょうか。



注1 ブルーオーシャン戦略

W・チャン・キムとレネ・モボルニュ作の「ブルーオー

シャン戦略」の中に出てくる定義。競争の激しい既存市場

を「レッド・オーシャン」と呼び、競争のない未開拓市場

である「ブルー・オーシャン(青い海、競合相手のいない

領域)」と呼んで、ブルーオーシャンへのシフトを本の中

で事例をあげ解説している。