日常の生活にも視点のずれはいくらでも見つけることができます。
今年になってから、職場の休憩室にある自動販売機が良く壊れて
いました。朝、カフェオレを飲むのが習慣ですので、良くカップに何も
入っていない状態で出てきてしまい、自動販売機に張り付けてある
小さな籠に入った紙に、社内電話番号と名前、そして故障の症状を
書き込んで入れておきます。しばらくすると、補充に来たお兄さんが、
「どうもすみませんでした」と言って返金してくれる仕組みになって
いました。
流石に、故障の回数が多かったらしく、自動販売機の中の機械が
入れ替わったそうです。
機械が入れ替わったのを観察していた人が、私に自動販売機の前
で話しかけてきました。
「この自動販売機、中の機械が入れ変わったの知っています?」
「へー、そうなんだ。よく故障してましたものね。故障しすぎで、返金
してくれるお兄さんと知り合いになっちゃいましたよ」
「それでね、機械なのだけど。機械交換してから、コーヒーが抽出
されて完了になるまで、3秒ほど待ち時間が長くなったんだ。故障
しないように安全を見込んで、処理時間を長くしたと思うんだ。」
「あー、そうなのですね」
私はその時、同じものを見ていてもまったく視点が違って食い違った
話をしているのに気付きました。彼は、品質部門で長い会社生活を
送っていた人ですので、機械の安全性とタクトタイム(工程作業
時間)を議論したがっていたのですが、私はすっかり、お兄さんと
仲良くなった話をしたくなっていました。
同じものに意見を言っていても、視点が違うことはありませんか?
組織の業務プロセスを標準化しようと打ち合わせをしていても、Aさん
とBさんの仲の悪いことが原因だと言って、工程改善に消極的な人。
気配り一番の上司が、或る時部下から「今、気持を聞いて欲しいの
ではありません。仕事のやり方を教えて欲しいのです」と言われた
こともありました。
あなたは、コト派?人派?
家に帰ると人派で、会社ではコト派という人も。
人の視点は人それぞれ違うということを認識して、認識のずれた
会話を続けることは避けたいものです。 (日日草)