同窓会で、某エレベーターメーカーで働いている人と
隣同志になりました。話題が当時、新聞で起きていた
エレベーター事故の話になりました。
中華料理の円卓を囲みながら、彼曰く
「最近、エレベーター事故が新聞で騒がれているけれど、
実際の事故率つまり%表示で見れば、極めて他の乗り物
と比較して安全な乗り物だ。新聞社はよく、発生件数という
書き方をして騒ぐけれど、工業会としては、%表示にして
欲しいとう申し入れをしたいと思っている」
と話しました。
その瞬間、私の頭の中は沸騰していました。口には出し
ませんでしたが
「件数表示に決まっているじゃないか。中に閉じ込められ
た人の気持ちを考えてみろ。1件、1件が重要な問題だ!
なんてお客様目線のない技術者だ!こんな奴らがエレベー
ターを作っているから事故が減らないのだ。○○社のエレ
ベーターにはのらないぞ。」とカッカしていたのです。
会社人間としても、「1件の不具合を大切にしろ。1件の
不具合でお客様の信頼を失ったり、大切は時間をつぶす
な。」と教えられていましたし、企業人のスタンスとして当然
と思っていたからです。「こんな同窓会に二度と出るものか」
とも思い、実際に二度と出ませんでした。
しかし、冷静になってみると技術の視点が強い「顧客より
自分の作ったエレベーターを愛する技術者」だったらどう
思うかと考え直してみました。他の乗り物よりいかに安全
な乗り物かを強調したかったのでしょう。
視点が異なると、こうも感情がぶつかりあうものです。
(日日草)