人が何か目的をもって集まり集団になると、必ず視点の
違いが起こり、葛藤を乗り越え摺り合わせていくことが
起きます。チームスキル研究所では、この様
な、問題に対処する為に様々の提案を行っています。
このブログでは、どの様な視点の違いがどのような人達
の間でどのように起きるかを見ていき、解決の切り口を
取り扱っていきます。
**********************************************
数人の盲人が象の一部だけを触って感想を語り合うという
お話を知っている方も多いと思います。ある人は鼻をさわり、
或る人は尻尾をさわり、或る人は、耳をさわり象を表現します。
個々は自分の認知した箇所こそ象だと言い張りますが、
本当の象は、もっと違った形であったという話です。真実や
事実の多様性を示す喩としてや真実を間違って理解する
喩など、意味解釈が少しづつ異なりながらも多くの宗教と
国でたとえ話として広く知られています。
真実や事実の多面性・多様性は、人それぞれの信ずる
ところに応じて異なって見えるということは、1000年近くも
継がれています。
この寓話が最近システムシンキングで使われるように
なってきました。この寓話を職場に当てはめてみて考え
てみるとどのような話になるでしょうか。
まず良くある職場の事例から見ていきましょう。
例えば、パワハラで見ていくと、何故上司は、感情的
に指示を細かに出し続けるのか? 感情的に指示を出す
上司の態度だけが問題でしょうか?
組織全体を俯瞰すると、部下の能力問題が潜んで
いるかもしれません。
部下の能力問題は、本来性格や知能に起因して
能力が低いのか、それとも教育される機会が会社
から与えられなかったのか。日常の業務が忙しすぎて、
教育やOJTが後回しになったのか。
視点を違うところに向けると、上司の上司の指示が、
同様に過激なのが原因かもしれません。または、受注
型ビジネスに多くみられるように、顧客への個別至急
対応が必要な部署なのでしょうか。
職場の中でも、喩話のように、ある起こっている現象
を様々な観点から分析することができます。人と人との
絆が生み出す組織であれば、必ず多くの視点とその視
点に応じた解決方法があるはずです。ちょっと幽体離脱
してあなたの職場の象を眺めてみませんか?違う姿が
見えてくるはずです。
このたとえ話は、ステムシンキングのたとえ話と呼ぶ
ことができます。システムシンキングでは、ひとつの現
象を点として捉えるのではなく、全体における構成要素
として捉えるからです。組織全体を複眼的にとらえ、問
題を多面的に全体でとらえることが、組織問題を解決
するには必要です。
次からのブログでは、その全体思考を支える多視点
なものの見方を事例を使っていくつか紹介していきた
いと思います。 (日日草)
注1 システムシンキング
部分の事象だけでなく、各事象の関連性に着目し、
その全体像(システム)と動きを捉える考え方。
センゲは「学習する組織」の中の必要な要素の一つに
システムシンキングを上げている。