Point65から新たに発売された分割式カヤック
point65・モヒート
テキーラの後継機種という位置づけになりますが、全長が330cmとなりより海のカヤックフィッシングにも導入しやすくなったと思います。
先日のブログでもご紹介しました艤装についてや組み立て方(簡単!)については、来週に入ったらインプレ動画を作成して詳しくやりますね。その後でkayak55でも発売していく予定となります。
でも、実際にちゃんと海で使える仕様なのかどうか、発売をする前に乗って試してみたいと思って、先日浮いてきました。
先日は思ったより風が強く、釣りをするには厳しいコンディションで釣果は無し(ガーン)なのですが、少々風がある中で乗ったことでよりこの艇のことがわかったので良かったかなと思います。
一次安定性「◎」
トリマラン系の左右が膨らんだボトムと比較的左右の壁に対して低めのシートで、おそらくすごく安定性はいいだろうと思っていたのですが、これはやはり抜群に良かったです。当日のラフな水面においてもしっかりグリップしてくれていました。もちろんどんなメーカーのどんなに安定しているカヤックでも海況次第や姿勢次第では簡単にひっくり返りますのでそこはしっかりした上で、この艇ではじめてカヤックフィッシングを始める方も不安感は少ないと思います。
スピード「△」
カヤックフィッシングあるあるで帰るころにようやく凪いできたので、そこそこ凪いだ状態でパドリングをしてみました。楽に巡航できるスピードで時速5kmは切らず、まずまず。ただ、時速6kmでひっぱるのは相当回転数を上げる必要があり長い距離漕ぐことは厳しそうに感じました。同じポリエチレン艇で言えばバイキング忍の1ランク下、プロフィッシュ45の2ランク下というイメージになります。そこはやはり330cmのレングスという部分、ここはしっかり理解して海況の良い日を選び、無理をしない航行範囲で釣りをしてもらうことが重要です。
走破性「○」
これがびっくりしたのですが、当日向かい風4〜5mの中で漕ぎ上がった時のアベレージで時速4km以上をキープしました。凪の最高速度に対して、なぜか向かい風にだいぶ強いというイメージ。理由がいまいちわからないのですが良いことです!ただし、当日は波がなく風だけが水面を走っている状態。波を受けるとこの全長だとやはりバウが跳ねてスピードが乗っていかないと思いますので注意は必要です。
釣りをしている時の姿勢「△」
これはパラシュートアンカーを使えば解決するので◎に変えることができる項目なのですが・・・。当日はパラシュートアンカー艤装をしないでドテラで流して釣りをしていました。するとどうしてもバウが風下へ向いて斜めに回転していく傾向がありました。バーチカルの釣りで使う人はパラシュートアンカーをつけた方が絶対にいいと感じました。逆にキャスティングの釣りの人はとてもやりやすい姿勢です!
回転性「◎」
小型艇+ラダーという組み合わせの効果がすごいです。フォワードストロークしながら足だけで方向を変えていけます。当日の海況では風に対してやや斜めに岸際に寄りながら退避していきたかったのですが、フォワードストロークを普通に漕ぎながら斜めに切っていけるのはとてもメリットでした。スウィープストロークと組合せると一気に急旋回ができます。たとえば右に曲がりたい時は右足のペダルを踏んで左のスウィープストロークを入れるという形です。通常のシットオンではスウィープストローク時には漕ぐ側の足を踏んで漕ぐ側にリーンをかけるのですが、この艇の場合はツライチに入ったラダーで曲がるためリーンをかけるとラダーの向きも変わってしまうため、回転時にリーンはかけない方がベターでした。
ということで、とりあえず今回は漕いでみた!というぐらいで終わってしまったのですが・・・・
分割時の全長はだいたい僕の身長と同じ167cmですから、マンション住まいの方も一緒にエレベーターに乗って自宅に運べます。
トータルで言うと、分割式という最大のメリットを考えると、十分に素晴らしいカヤックだと感じました!
来週にはファーストインプレッション動画を作って、kayak55でも発売していきたいと思います。よろしくお願いいたします。
追伸
ちなみに・・・この日は釣りをしている間は風が強く釣りにならず、海から上がらないといけない時間にナギになり(涙)、片付けしていたらいきなりボイルが起こるというカヤックフィッシングあるあるな日でした。
ボイルを見てしまい、いそいでロッド1本だけ持って再出撃したのですが間に合わず!
来週アップする動画では魚が出てきませんが、また日をあらためて実釣動画も作りたいと思います〜