TD25振動子艇内貼り付け | TEAM N.W カヤックフィッシング(kayak55公式ブログ)

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船橋法典のカヤックショップ「kayak55.com」スタッフ
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ホエールです。

 

kayak55のサーバーダウンでご迷惑をおかけしておりますが、なんとか月〜火曜でドメイン復旧の見通しとのこと(ホンマかいな!頼むよ!)、とにかく今回のネットのトラブルは心が折れそう・・・

 

そんな時はカヤックフィッシングのことだけ考えているのが一番幸せです(笑)

 

いよいよホンデックスPS-611CN IIディープタイプの入荷が迫ってきています。はやければ火曜〜水曜に入荷予定とのこと。ご予約のお客様には入荷次第、順次ご案内差し上げます。

 

何度かこのブログでご案内しておりますが、このホンデックスPS-611CN IIは従来のTD04振動子(200kHzのみ)がセットとなるスタンダードタイプと、TD25振動子(50kHz、200kHz切り替え可能)がついたディープタイプの2種類での登場となります。

(筐体は一緒なので、それぞれ振動子差し替え可能)

 

このディープタイプのTD25振動子はカヌーワールドの取材でいちはやく使わせてもらって、50kHzで水深350mまで映ることを確認、乾電池式魚探の常識を超えたモデルになってきます。

 

ただ、このTD25振動子は当然サイズが大きくなります(それでもコンパクトですが)

 

そうなると、これまでのTD04振動子ではスカッパー引き上げでスルーハル方式で振動子が取り付けられていたモデルでもスルーハルが難しくなります。

 

たとえば僕がよく乗っているモデルではバイキングカヤックの忍、プロフィッシュ45、ロックンロールカヤックスのデスペラードが該当します。

 

ちなみにバイキングカヤック忍proはコンソールボックスに振動子を設置しますので、振動子を選びません。まったく問題無し。

 

ただ・・・やっぱり僕はプロフィッシュでもTD25振動子使いたいんですよ〜

 

カヤックへの魚群探知機の振動子設置は主に以下の方法があります。

 

スルーハル(スカッパー引き上げ)

カヤック本体のスカッパーホールから魚探振動子を引き上げた時にボトムのツライチより振動子が収まるボトムに凹みがある場合に可能

 

スルーハルは振動子が水の抵抗を受けず、しかも直接海中に振動子があるので感度も落ちず、パフォーマンスを発揮できるまさに理想の振動子固定方法です。

 

ちなみにまったく新しい発想のスルーハルが忍PROの外れるボックス。

ボックス自体に振動子を取り付けるので振動子は選ばない、GPSを使った計測でも振動子がセンターに出っ張っている状態ではスピードも変わりませんでした。

 

アーム(ステー)でのアウター固定

振動子がスカッパー引き上げのスルーハルができない場合、外出しのアームに振動子を取り付ける方法。

振動子はちょくせつ海中にあるのでスルーハル同様に感度的には最高のパフォーマンスとなります。

 

ただし、アーム自体が水の抵抗を受けるため、カヤックのスピードが落ちます。さらにバウ寄り足元の先などに取り付けた場合、常にバウラダーがかかっているような状態になり、振動子を落とした側にカヤックは曲がっていく力がかかります。

 

インナーハル

艇内部に振動子を固定する方法。実は艇内部に振動子を固定しても魚探は写ります。これは振動子が水の抵抗を受けないのでカヤックのパフォーマンスは落ちません。

 

ただし、インナーハルは振動子と海水の間にポリエチレン(またはABS、FRP)が挟まるため本来の振動子のパワーが発揮できず探知能力が落ちます。(具体的には限界深度のマックスが下がる等)

 

インナーハル取り付けに関しては、シリコンコーキングで貼り付ける方法とインナーハルキット(自作も可能)で取り付ける方法があります。インナーハルキットの方がより性能は落ちにくいです。

 

インナーハルキットというのは艇内部に囲われた空間を作って、そこに振動子を入れてクーラント液やヒマシ油を満たして水中の状態を作るというシステムです。メリットは斜めになっているボトムでも振動子は水平を作れるという点と、やはりシリコン貼り付けより魚探の性能は保たれるという点です。

 

あと、カヤックフィッシング黎明期によく使われていた手法として「入れ歯安定剤」を使って貼り付ける方法もあります。私も15年以上前、最初に導入した魚探(白黒液晶だったー!)では振動子を入れ歯安定剤で貼り付けていました。

 

入れ歯安定剤のメリットは毎回剥がせること。デメリットはやはり感度が不安定で場合によってはパドリング時の衝撃で振動子が倒れてしまい途中で魚探が使用不能になることもありました。正直できれば避けた方がいい方法です。

 

ちなみに一番使いやすかった入れ歯安定剤は・・・ポリグリップSでした(笑)

 

で・・・本題です!

 

私は雑誌取材でありがたいことにホンデックスPS-611CN IIディープタイプをいちはやく使わせていただいたのですが、そのTD25振動子は前述の振動子を選ばない忍proにスルーハルで設置していました。

 

ただ・・・・外洋寄りのフィールドではやっぱりプロフィッシュ45を選ぶことも多いです。そのプロフィッシュ45でもホンデックスPS-611CN IIディープタイプを使いたいんです。

 

でも、個人的にですが、外出しステーでの振動子設置はプロフィッシュ45の本来のパドリングでのパフォーマンスが落ちるので避けたい。

 

そうなると、プロフィッシュ45に関してはインナーハルで取り付けて試してみよう!となったのです。

 

そのために先日のブログで書きましたが、プロフィッシュ45の艇内にアクセスするため、コンソール内部に6インチハッチをあらたに取り付けました。

 

ここからTD25振動子を内部に貼り付けてみます。

 

TD25振動子にはインナーハルキットは発売されていないので、今回はシリコンコーキング貼り付けで行ってみます。

 

間違いなくスルーハルより性能は減衰しますが、これまでのホンデックスPS-611CN IIディープタイプの実験で200kHzで水深180mぐらいまで、50kHzでは水深350mまで行っても捉えていました(50kHzに関してはそこまでしかカヤックで行けなかったのでもっと水深がいけるはず)

 

なのでシリコンコーキング艇内貼り付けで多少感度が落ちても、けっこういけるのではないか?と期待をしています。

 

これについては、また深場のフィールドに実験に行って、どこまで映るか検証してきます。

 

ということで、プロフィッシュ45へのTD25振動子シリコンコーキング貼り付け。

 

シリコンコーキング材を盛って、そこに振動子をぎゅっと固定して乾くのを待つだけ。作業としては超簡単なのですが、シリコンコーキングにエアーが入るとノイズがでたり感度が落ちるので注意です。

 

コツとしてははみ出たら拭き取ればいいので、多めに盛ることです。

 

あと、シリコンコーキングの層が厚すぎると感度が落ちるので、しっかり押し付けます。これによって余分なエアーも押し出されます。

 

はみ出たシリコンは全て拭き取らず、振動子のアウターに少し残すと固定が強化されます。

 

とりあえず貼り付け完了、あとは硬化を待つのみ

 

そして、振動子のケーブルを引き出すために、取り付けたハッチに穴を開けます。

 

僕がヘビーユースしているシリコン栓

切れ目を入れてケーブルを挟みこめるようにします

 

ハッチから引き出したケーブルにシリコン栓で蓋をして終了

 

あとは実際のフィールドで実験するのみです。

ただ、冬はどうしても風が強い日が多い・・・明日のkayak55の定休日も大荒れ予報でカヤックフィッシングはできないです。

 

行けるチャンスがあれば年内にはフィールドでインハルシリコン固定でどうだったか?試してまた報告します!