肉球パンチ!! -6ページ目

☆サナダムシ☆

寄生虫シリーズ第2段、今日はサナダムシ(条虫)についてのお話です。


肉球パンチ!! サナダムシ。ちぎれているのが老熟片節。

わんちゃんが粘液混じりの下痢をしている、そして頻繁にお尻を地面に擦りつける・・・そんな変わった様

子が見られたときは要注意。もしかしたらサナダムシたちの仕業かもしれません。

わんちゃんにはいくつかのサナダムシが寄生しますが、もっともよく見られるのが瓜実(うりざね)条虫(=犬条虫)です。この寄生虫はノミが媒介となって犬に感染します。この条虫は犬の体内で15~80cmくらいまで成長し、はしっこがちぎれてうんちの中に排泄されます。このちぎれた部分(=老熟片節)の中には8~15個の卵が入っており、片節が乾燥して壊れると卵がまき散らされます。そしてこの卵がイヌノミやネコノミに食べられ、ノミの体内で幼虫にまで育ちます。このノミたちが犬の体表に寄生しているときに犬が舐めることで感染してしまいます。感染後は犬の小腸内に寄生するため、下痢や血便、腹痛といった症状が出てきます。

治療方法として駆虫薬を飲ませることで症状の改善が期待できますが、寄生虫の生活環境とわんちゃんの生活環境が重なっていることが考えられるため、治療後も定期的に検査することが重要でしょう。といっても糞便検査で卵を見つけるのは難しいため、うんちに白い米粒状のもの(片節)が付いていないかよく観察してみてくださいね。


さて、この寄生虫のヒトへの感染についてですが、ほとんどが1歳前後の赤ちゃんが被害に遭うようです。わんちゃんを飼っている家の中で「這い這い」することで感染し、腹痛、下痢、顔面蒼白といった症状が現れます。感染はごくごくまれなことではありますが、赤ちゃんのいるご家庭では念のためご注意を。


ふなとでした。

中毒!クリスマス!第一弾!

こんにちわ。獣医師の荒川です。

以前クイズラリーに参加した際中毒に

ついての問題がでてました。

今日はその犬・猫の中毒について少しずつ

アップしていこうかと思います。

今は冬!クリスマスシーズンクリスマスツリーです、それぞれのご家庭で

ケーキをたべる機会があるかと思いますが、万が一ワンちゃんが

チョコレートケーキをたべてしまったら・・・・・・・ケーキ


ということでチョコレート中毒症についてです


チョコレート中毒はメチルキサンチン中毒とも呼ばれています。

チョコレートにはテオブロミン、カフェイン、砂糖、脂肪などを含有

しています。このメチルキサンチン量により臨床症状が発現します。

感受性(発現の程度)は個体差で異なりますが、摂取量が

1kgあたり20~40mgで軽度から中等度、40~60mgで不整脈、致死性

60mgを超えると神経症状・発作が現れます。

通常症状は6-12時間後に症状が出現することが多く、

嘔吐・下痢、おなかが張ってくる、落ち着きがなくなり始め

興奮・発作・運動失調・虚脱、昏睡へ進行していきます。

とくに発作歴があったり、心疾患をもつものは危険性が高まります。

致死量を摂取した場合、心不整脈呼吸不全高熱による

DIC(播種性血管内凝固不全症候群)を起こし最悪の場合

命にかかわります。

治療は早期であり症状がなければ(摂取後8-12時間以内)

、催吐処置、胃洗浄、活性炭などの治療。

症状の発現が見られる場合、緊急性が非常に高く

症状に合わせた治療が必要になります。


チョコレートの種類によってもテオブロミン、カフェインの含有量

は異なります。

例えば、ミルクチョコ・ホワイトチョコと比べ

スウィートチョコ、ココアなどは含まれている量は

何十倍も多く含まれます。


だからと言ってあげていいものではありません。

このようにならないためにも一番は食べられるところに

置かないこと。与えないことですねしょぼん

皆さん気を付けてくださいモグラ






避妊手術のすすめ

こんにちは。獣医師の山田武文です。

今日は、避妊手術のメリット・デメリットについて書きたいと思います。



まずはメリットについてです。

 ① 将来的に起こりうる、卵巣・子宮に関する病気にほぼかからない。

 ② 定期的にある発情・生理がこなくなる。

 ③ 望まれない子供ができてしまう事を防げる。

 ④ ある程度若い時期に行う事で、乳腺腫瘍の発生率をかなり低下させられ

   る。


①については、非常に大きなメリットです。

シニアの年齢に入ると、子宮に大量の膿が溜まる子宮蓄膿症や、

卵巣腫瘍の発生がまれにですが見られます。

どちらも発見・処置が遅れると、最悪命にも関わる怖い病気です。

避妊済みであれば、そもそもそれらが存在しないので、病気にもなりえないわけ

です。引いては、平均寿命を延ばす事にも繋がります。


②については、出血が多い子だとおむつを履かせたり、なかなか大変です。

生理中元気がなくなったり、食欲にむらが出たり、下痢をしてしまう子もいます。

そういったわずらわしさから解放してあげることができます。

ちなみに、人の女性で起こるホルモンバランスの崩れにより起こる更年期障害

のような一連の症状は、犬と猫ではほとんど起こらないようです。


③については、去勢をしてない男の子とちょっと目を離した隙に…、

室外犬だとヨソの子が勝手に庭に入ってきて…、という話をたまに耳にします。

あるいは、最近妙に太ってきたと来院され、調べてみると妊娠していた事もあり

ました。


④についても非常に大きなメリットです。

中高齢の避妊をしていない犬における乳腺腫瘍の発生率はかなり高いです。

しかもそのうち約半数は悪性腫瘍、いわゆる乳癌です。

ただ、そのメリットを得るためには、生後半年から遅くとも2才くらいまでに避妊

を行う必要があります。3才を過ぎると乳腺腫瘍を抑える効果はないとされてい

ます。



次にデメリットについてです。

 ① 麻酔・手術そのものに、わずかながら危険を伴う。

 ② ホルモンバランスの関係で、肥満傾向になる子が多い。

 ③ もし将来的にその子の子供が欲しくなってもできない。

 ④ 費用がかかる。


①については、若く健康であればほとんど問題ありません。

基本的に、年を取るほど、持病が増えるほどリスクは上がります。


②については、食欲が増す上に、体の消費カロリーが減る事で起こります。

摂取カロリーを控えめにする事と、十分な運動で防ぐことはできます。


③については、これは仕方のないことですね。

ただ、血縁にこだわらなければ、動物の新しい子を迎え入れる事は、

人間よりは行いやすいですよね。


④については、地方公共団体等からいくらか出る助成金を利用できますし、

どこの病院でも、通常の手術よりはかなり費用は抑えられていると思います。



今や動物はペットではなく、家族の一員と考えられる飼い主さんが増えています。

少しでも健康で長く一緒にいられるよう、現在の獣医療では、避妊手術は皆さん

におすすめしています。

何かご不明な点があれば、健康診断がてら、お気軽にご相談ください。