読者の諸君!!めでたいがね!!

 

 

 

おっと、めでたい気持ちが先走ってしまったな。

すまんがね。

改めて、

おはよーだがね!!

ガガなのだ!!

 

本日はだな、実にめでたい日なのだよ。

諸君はすでに何の日か知っているだろう。

ん?なんだと?

「うん、知ってるよ。勤労感謝の日でしょ」だと?

 

いやいや、それが違うのだ。

 

本日は一年で日本人が最も盛り上がる

新嘗祭(にいなめさい)の日なのだよ。

 

「にいなめ」の「にい」は新しいを意味し、「なめ」は食べることを意味している。

つまり、「新しいものを食べる日」だ。

今年新たに収穫した初穂(新米)を神様に捧げて、一緒に頂くのが新嘗祭なのだよ。

 

新嘗祭の起源はとても古く、飛鳥時代にまで遡る。

その頃から宮中行事として、天皇が神々にその年の新米を奉納し、自らも食したのだ。

神々からの恵みに感謝を捧げ、来年の豊作も祈願した。

米の国である日本においては、一年で一番盛り上がるお祭りと言っていいだろう。

 

まさに、

 

 

日本の米は世界一なわけだな。

 

そんな日本人の心のこもった神事を。

一時は、日本人から切り離そうとされた時代もあったのだが、

 

 

今なお、こうして神事が続いていることが、日本人の心に神々への感謝が根付いている証だがね。

 

 
 
(神社新報より抜粋)
 

なんといっても日本では、天皇自らが稲をお育てになっている。

これはアマテラスが高天原の神田で、自ら稲を育てているのと同じだ。

 

本日は、宮中でも古式に則ったやり方で神事が進められる。

 

11月23日の夕刻、天皇は身を清めて神嘉殿(しんかでん)に入られる。

そこで新穀と日本酒を中心とした神饌(神様にお召し上がりいただく食事)をお供えし、天皇自らも同じ膳を食される。

これは翌朝の朝御饌(あさみけ:神様の朝食)も同様に行われる。

それぞれ約2時間にわたって行われる、大変に神聖な儀式だ。

 

いわば天皇が日本国民の代表としてアマテラスと新穀を召し上がることで、生命の糧となる穀霊(稲の魂)を宿し。

そのパワーを日本中に振りまいてくださるのだよ。

 

そんな今日は、全国の神社でも宮中の儀にならい神事が執り行われる。

諸君の町の神社でも、きっと神々が賑わっているはずだ。

時間がある者はぜひ、神社で神様に感謝を捧げるといいだろう。

難しい者は、神棚でも構わんぞ。

その気持ちが、神様に伝わるのだからな。

 

 

それでは、諸君。

今日ばかりは腹いっぱいメシを食うといい。

腹も心も満たされて、素晴らしい一日にしてくれたまえよ。

 

さらばだ!!

 

 

 

 

 

 

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賛同してくださった方々に御礼申し上げます。

 

 

 

 

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(令和5年3月14日 産経新聞朝刊)

 

 

 

 

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