男は静かに言った。
「ええ、事件は1枚のとんかつから始まったんです。
え?種類は何かって?それはもうヒレですよ。ロースもうまいですが、やはり油が気になっていけない。45を過ぎてからはめっきりヒレ派になりました。
キャベツは多めで、またさっぱりとした柑橘系の果汁をかけてサラダ感覚で食べるとおいしいです。
おっと、話が逸れましたね。まあ、事件の話に戻ると、一瞬、このまま帰ってしまおうかなと思ったことは本当です。
こちらに非はないわけですし、正直面倒くさい気持ちがチラリと頭をかすめました。
だけれども、やっぱりそういうわけにはいかないんです。
だって、神様が見ていますから……」
と、小説風に入ってみましたが、ふふふ、皆さん忘れないでくださいね。
僕は物書きですよ、文字でメシを食ってるんですっ
なので、たまにはこんな書き出ししたくなるのが性(さが)というもの
まあ、話を戻しましょう。
僕は小さな頃から
「神様や仏様は僕たちを見ている」と思っていました。
そのキッカケが、
「妻は見えるひとでした」
の冒頭、なんまんだー事件にあるわけですが。
あの衝撃的な出来事を機に、
「誰も見てないし」
と、道にゴミをポイ捨てする人の気持ちがまーったくわかりませんでした。よく、そんなおっかないことができるなと。
いや、あんた。人が見てなくても、神様が見てるし。
というか、人が見てなくても神仏に見られている方が嫌だ、とずーっと思っていました。
なんせごまかしが通じないのが神仏です。
ジャッジしてるんですよ、神仏って(^^;)
でね、実は今日も
「神仏ジャッジ案件」が発生したのです
ワクチン接種の後にとんかつ弁当をGETして帰ったのは、昼の記事でお伝えした通り。
実はこのお弁当を買う時に事件が発生したのであります。
事件というか、つまり「ジャッジ案件」ですね。
会計金額を見た僕が思ったこと。
「ん?なんか安くね??」
ちゃんと2つ分のお弁当の値段を確認して、財布からお金を出そうとしていたのでね。
で、「間違ってません?安いですよ?」と聞くと、「大丈夫です、合ってますよ」と言われる。
まあ、お店がそう言うなら。
もしかして割引きでもされてるのかも……くらいに思ってレジを離れ、だけど少し歩いてからやはり気になり、再度レシートと中身を確認した僕。
す・る・と。
……ああ、やっぱり。
店が安いお弁当と間違えてカウントしてたみたい。
僕が買ったのは特選弁当でちょっとお高め(奮発しましてね)のヤツ。
結果、320円も安く計算されてたんですよ。
すでにレジから離れて歩いていた僕。
う~ん。ほんのちょっとだけ、悩む。
だって間違えたのは店員だし、そもそも僕は1度ちゃんと確認したんだよな。
だからこのまま気付かないふりで帰っちゃっても……と一瞬思ったものの……
ダメだ。
後味が悪い!!!
というわけで、ササっと戻って
「さっきのやっぱり間違えてますよ」
と、差分の320円を払って再精算してもらいました。
まったくもう(^^;)
ただねえ、たまーにあるんですよ。
こういう「これ、もしかして神様に試されてる?」と思える出来事が。
そういう時はね、後味が悪くないような選択をするといい。
嫌なんですよね、後味が悪いとか寝覚めが悪いことって。
その時スルーしても、あとで「ああ、あの時のことがいまだに心に引っかかってる」ってなるのが僕はすごく嫌で。
相手のためというより自分のために、いい選択をしています。
それが結果として一番スッキリするから。
神様の目を意識して過ごすっていうのは、こういうことも含むと思うなあ。
ただ、「いいことだから」「正しいから」というよりは、心残りがないようにすることがポイントな気がします。
今日の出来事にしたって、320円でずーっと引きずるの嫌じゃないですか。
今後もそのお店に行くし、行くたびに思い出すんだから、たぶん。
でも、日本人はそれができる民族です。
だから、東日本大震災などの災害の時でも秩序を守って行動する姿に、外国のメディアも驚いたんでしょうね。
秩序って結局、相手のためよりも自分のためになるんだと思います。
そんなこんななとんかつ弁当事件。
とんかつはうまかった。やっぱりヒレだな
そして、4回目モナリザも
(タカのモナリザ画)
腕の痛みくらいで、相変わらず問題なきという感じです
今夜はお酒が飲めないので、おとなしくお茶を飲みます
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