「研修には給料の5%をあてる」
確かこのようなことを支援学校の同僚だったY先生が言っていた。Y先生はTEACCHにABAそしてPA(プロジェクト・アドベンチャー)を深く学び、パソコンを使って最先端の情報を収集して授業を実践し、日本中に発信していた青年教師。
この言葉を聞いた時、当時50代の私は大きな衝撃を受けた。これまでの私は20年以上教員をやってきて、いったい何%使ってきたのだろう? 5%!! だとすると新米教師なら9千円、中堅なら1万2,3千円、ベテランなら1万5千円以上か・・・・・
特別支援学校の教員はその道の専門家として、子どもたちとその家族に期待されている。教師は子どもの教育に携わって給料をいただいている、その給料分をその子どもたちに還元しているだろうか?子どもに直接、間接に還元できるよう専門書を買って勉強し、専門的な研修を受け、子ども一人ひろりに最高の教育を提供しているだろうか?
もちろん教育の成果は数字で表せるものではない。しかし目の前の子どもを毎日懸命に支援するだけではなく、その子を支援しながら勉強し、そして深く勉強すると、<その子の真の姿(特性)が見えてくる> → <さらに研修> → <実践的な研修を積む>と、その子の特性に合った最適かつ具体的な支援が見つかる。すると子どもは自立的に活動するようになり、生き生きととしてくる。
みなさんは今月の給料の何%を研修にあてますか?