私が選んだスペクトラム支援の名言(その11) | ティーチみやぎの「活動ブログ」|自閉症の子どもの自立支援

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宮城県仙台市を中心に、ティーチプログラムを活用して自閉症の子どもの自立支援を行っております。アメブロには、日々のティーチみやぎの日々の活動を記録して参ります。

 「研修には給料の5%をあてる」
 確かこのようなことを支援学校の同僚だったY先生が言っていた。Y先生はTEACCHにABAそしてPA(プロジェクト・アドベンチャー)を深く学び、パソコンを使って最先端の情報を収集して授業を実践し、日本中に発信していた青年教師。
 この言葉を聞いた時、当時50代の私は大きな衝撃を受けた。これまでの私は20年以上教員をやってきて、いったい何%使ってきたのだろう? 5%!! だとすると新米教師なら9千円、中堅なら1万2,3千円、ベテランなら1万5千円以上か・・・・・
 特別支援学校の教員はその道の専門家として、子どもたちとその家族に期待されている。教師は子どもの教育に携わって給料をいただいている、その給料分をその子どもたちに還元しているだろうか?子どもに直接、間接に還元できるよう専門書を買って勉強し、専門的な研修を受け、子ども一人ひろりに最高の教育を提供しているだろうか?
 もちろん教育の成果は数字で表せるものではない。しかし目の前の子どもを毎日懸命に支援するだけではなく、その子を支援しながら勉強し、そして深く勉強すると、<その子の真の姿(特性)が見えてくる> → <さらに研修> → <実践的な研修を積む>と、その子の特性に合った最適かつ具体的な支援が見つかる。すると子どもは自立的に活動するようになり、生き生きととしてくる。
 みなさんは今月の給料の何%を研修にあてますか?