先日教室近くの与兵衛沼のそばの水田跡地をハル(犬)を連れて散歩していると、小川のほとりで4人づれの若い男女に出会った。二人が虫とり網を持って小川をのぞいている。すると大きな声で「やったー」と一人が叫び、喜び合っている。よくみると二人は協力して小魚をすくっていたのだ。他の二人も集まって大騒ぎ。すぐそばを私が通ると、大声の主が「30にもなってはしゃいでしまった」と照れ臭そうにつぶやいた。そんな光景に私は小さな感動を覚え、4人と一緒に網の中の小さな獲物を見合った。 そういえば数年前、私にも子どものようなどきどき感があった。あれは数年前の仙台七夕前夜祭の花火祭りの日、当時50代最後の夏、全身麻酔での検査入院5日目。部屋には入院歴の豊富な30代の若者A、70代でも少年野球の監督をしているB、そして私の3人。私だけは検査数日後なので夜の移動は禁じられていた。AとBはもう元気に歩いていた。そんな時Aが「今日は花火大会。病院の南の棟に行けばよく見れる」と言った。私たちは「見たい、見たい」と同意した。Aは「いつもの廊下を通ると見つかるので、秘密の通路を通って行こう」と提案した。それにはまず始めにナースステーションを通らなければならないので、3人でトイレに行くふりをして時間差をつけて通過。次はA以外誰も知らない関係者以外立ち入り禁止の通路、狭くて薄暗い、大丈夫だろうか?看護士さんに見つかったら終わりだ! この年にしてハラハラ、ドキドキ・・・・・ これっていたずら? 冒険? Aの誘導で夜の通路をいくつも抜けて南棟に到着・・・。そこのはもう10数人が集まって花火を見ていた。私たちも南の棟に成りすまして見ることができた。
30代と50代?、70代のいたずら3人組、帰りも時間差をつけて自分たちの部屋に戻ってきた。無事生還!! はたして当直看護師さんは知っていて、3人を見逃したのだろうか? それにしてもこんなハラハラ、ドキドキの行動、スペクトラムの子ども達にはどう見えるのだろうか?