おはようございます。
実は私、業務委託で東京の高校14校に
出前授業しているんです。
なんの授業かと言いますと、
「メディア・リテラシー講座」です。
私の専攻がメディア系なので、
研究内容を応用した形の授業になっています。
フェイクニュースや、AIによるアルゴリズムによって
偏った情報ばかり接触しやすい現代。
自分に都合の良い情報しか触れる機会がなく、
視野が非常に狭くなるというリスクがある。
そこでスマホやテレビ、新聞、映画など、全てのメディアに対して
深く、批判的な思考力を身につけてもらうべく、
授業をしています。
一昨日もとある高校さんに行ってきました。
一授業で、300名くらいの生徒を相手にすることもありますが、
昨日は11名と小規模。小規模だと、
生徒一人ひとりと丁寧にコミュニケーションができる楽しさがありますね。
昨日も沢山お話をしてきました。そんな中で印象的だったのは、
「みんなどのくらいCM観る?」という私の質問に対して
「CMなんて観ない」という回答が圧倒的に多かったこと。
「そもそも、テレビ(地上波放送)なんて観ない」
「テレビはゲームをやるためにある」
「YouTubeはCMが鬱陶しいから、課金してプレミアムに入っている。だからCMを観る機会がない」
このように、最近の高校生はCMを観る機会が少なくなっているようです。
先日、訪問した高校の生徒も似たようなことを言っていました。
「CMがないネットフリックスしか観ない。」
なんて言われました。
CMを観る機会がないってことは、
それだけテレビ離れ=地上波離れが進んでいるということ。
オールドメディアなんて言われてしまっているけど、
確かに問題も山積みだけど、
オールドメディアの良いところは、
自分の興味のない分野や知らなかったニュースを
偶然知ることができる点ではないだろうか。
自分の視野を広くできる。
社会の動向も知ることができるため、
選挙や政治を考える際にも役立つ。
あとは、信頼性。
ネットの普及で知りたい情報は自分で調べ、
知ることができる時代になったけど、
それって本当なの?という情報が溢れている。
つまり、ネット上の情報は、
何が事実で何が事実ではないか、自分では判断できない情報ばかり。
もちろんメディアも偏向報道などの問題はあるけど、少
なくとも一般人が発信する情報よりは
はるかに「裏取り」がしっかり行われている。
いくら、面白い、視聴率が取れそう!という情報でも、裏取りが
確実に取れていない情報は、報道できないため、一般人やインフルエンサーが発信する
情報よりははるかに信頼性が高い。。
オールドメディアという言葉を聞くだけで、批判対象になる風潮が強まっているけど、
そんな単純なものではないと思う。
直すべき部分は直し、価値あるものは維持する。
生成AIの普及で、よりネット上の情報の信憑性に、
はてなマークがつく時代になったからこそ、
裏取りのプロであるテレビや新聞が価値を発揮する時代に
なってきているのではないか。
それにしても、CMを視聴することに耐性がなく
課金してまでスキップする高校生たちの現状には
衝撃を受けましたね。
CMを観てもらえなければ、スポンサーがCMを打つ理由は無くなりますから、
テレビビジネスは今後さらに
厳しい状況に置かれることになる。
「CMは時間の無駄」なんて言う生徒たちもいました。
生徒たちが悪いのではなく、そういう時代になっているということ。
CMも、観る価値をさらに考えなければなりませんね。
それはそうと、私の授業ではCMを分析してもらうワークを行っているのですが、
こちらも分析対象を検討する余地があるなと思います。
CM観ないのに分析しても、何のためにやっているのか分からない、というのであれば
授業する意味がありませんから。
ネットフリックスを観るという学生の声が多かったので、
ドラマを分析対象にするのはアリかもしれないと思いました。